“タイパ”につなげるために“職場”が実施していること
次は、時間効率化のために職場が行っている取り組みをみていきましょう。まず、8位「業務のアウトソーシング」9.9%、7位「会議の削減」11.2%、6位「ノー残業デーをつくる」14.5%、5位「会議時間の短縮」16.4%、4位「リモートワークの導入」16.8%、3位「業務の削減」25.9%、2位「「特に取り組みはない」27.6%となっています。そして1位は「業務効率化ツールの導入」36.5%という結果になっています。
こちらの結果をみていっても、会議や不要な業務の削減が複数挙げられていました。この結果から、業務に使っていた時間の見直しから、不要なものを取り除いて新たに時間を作ることの重要性がわかってきます。また、移動時間を削減するリモートワークの導入もランクインしていました。一方で「特に取り組みはない」と回答した人がおり、約3割の職場では時間効率化のための取り組みがなされていない状況もわかりました。
“タイパ”に対するみんなの意見は?
“タイパ”に対するみんなの意見は?
次に、“タイパ”を意識して生活することについて、どう捉えているかという設問では、「とてもいいと思う」24.0%、「ややいいと思う」56.4%となり、肯定派80.4%となっていました。
“タイパ”肯定派の意見をみていくと、
「お金は使ってもまた稼げるけれど、時間は取り返せないから」
「独身のときは気にしなかったけど、子育てしていると考えざるを得ない」
「大切な目的が他に設定されているなら、それ以外の単純作業は効率化されたほうが目的に近づくから」
「時間は有限なので、効率よく生活した方が自分の時間をたくさん作ることが出来る」
時間が有限であることを年齢が上がるにつれて実感していることが見受け取れます。ライフステージが変化していって、新たな家族ができると自分だけのために使える時間が減っていったりするのは避けて通れない道ですよね。他にも、目標達成のためにどう時間を活用すべきか逆算して時間を有効に活用している意見がありました。
一方で、“タイパ”否定派の意見では、
「タイパを意識しすぎて逆にそれに追われている人やスカスカなインプット・アウトプットになっている人もいると感じる」
「タイパを気にするあまり、本当の自分を忘れる時があって非常に疲れる」
「一見時間の無駄と思えることに気づきや楽しさが転がっている」
「タイパを優先しすぎると気づきが少なくなると感じる」
時間は大切であるという認識は共通しているものの、目的が“タイパ”にとらわれすぎて、本来の目指すべき目的や、新たな気づきを見逃してしまうのではないかという意見も飛び交っていました。確かに、自分がどうして時間を必要としているのか? 生まれた時間で何を達成したいのかは明確にしておいたほうがいいかもしれませんね。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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