価格が手頃で家計の味方になる食材、鶏むね肉。「鶏むね肉は体に良い」という話を耳にしますが、具体的にどんな効果があるのでしょうか? 「管理栄養士」の石本さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「鶏むね肉が体に良い理由」を管理栄養士が解説 どんな健康効果があるのか】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
≫「鶏むね肉が体に良い理由」を管理栄養士が解説 どんな健康効果があるのか
監修管理栄養士:
石本 めぐみ(管理栄養士)
国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。
編集部
鶏むね肉のどのような栄養が体に良いのでしょうか?
石本さん
鶏むね肉には、たんぱく質が豊富に含まれています。鶏むね肉100gに含まれるたんぱく質量は21.3gです。豚ロース肉100gには19.3g、牛もも肉100gには19.5gのたんぱく質が含まれているので、同じ肉類を比較しても鶏むね肉のたんぱく質量は多いと言えます。鶏むね肉はほかにも、ビタミンB群やビタミンKといった栄養素が豊富です。
編集部
鶏むね肉のたんぱく質は、体にどのように働きますか?
石本さん
たんぱく質は体の皮膚や髪、筋肉、内臓のもとになる重要な栄養素です。体の中の化学反応をスムーズにする酵素や、病原体やウイルスから体を守る免疫細胞もたんぱく質から作られるため、生命の維持に欠かせません。また、鶏むね肉にはイミダゾールジペプチドというたんぱく質が多く含まれており、疲労回復効果や老化抑制作用があることがわかっています。
編集部
イミダゾールジペプチドについて詳しく教えてください。
石本さん
イミダゾールジペプチドとは、渡り鳥が長距離を何日間も飛び続けられるパワーの源とも言われている、鶏むね肉に特徴的な成分です。イミダゾールジペプチドには抗酸化作用があるため、疲労によって作り出される活性酸素のダメージを抑えて、疲労を軽減する効果が見込めます。抗酸化作用により老化を抑制して体を若々しく保ったり、尿酸値を下げたりする効果も期待できるでしょう。
配信: Medical DOC
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