さつまいも収穫量日本一の鹿児島県(令和5年農水省調べ)には、さつまいもを使用した郷土料理が色々あるんです。今回はそんな鹿児島県の農家に、生地にさつまいもを練り込んだ「竹の皮だんご」のレシピを教わりました!その名の通り、竹の皮に包んで蒸すんですが、別名「田植えだんご」と言って、昔から田植えの後に食べるお菓子として親しまれていたそうです。竹の皮にさつまいもって一体どんな味になるの!?さっそく作ってみましょう♪
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もっちりだけどなめらか~「竹の皮だんご」
材料(5本分)
さつまいも…500g
砂糖…150g
もち粉(または寒ざらし粉)…150g
薄力粉…100g
あんこ※(市販)…300g
竹の皮※…5枚
竹の皮のひも※…5本
※あんこはこしあん・つぶあんどちらでもOKです。
※竹の皮は製菓材料店で購入しました。
※竹の皮のひもがない場合は竹の皮を切って作ります(下準備参照)。
下準備
・竹の皮は一晩水に浸してやわらかくする。
・竹の皮を切ってひもを5本作る。
竹の皮のひもがない場合は、一晩浸して柔らかくなった竹の皮を細く切って用意します。
作り方
1.さつまいもは皮を剥いて適当な大きさに切り、鍋で煮て柔らかくなったらボウルに移し、マッシャーなどでつぶす。
さつまいもは水から茹でます。沸騰してから10分程茹でました。
やわらかくなったらボウルに移し、熱いうちにマッシャーなどでつぶします。
2.1に砂糖、小麦粉、もち粉を加え、耳たぶ程度の固さになるまでこねる。
はじめはホロホロとしているので、とにかく手でよくこねましょう!
粉類が多かったり、固くてまとまらない場合は、水を少しずつ加えて調整します。
まとまってきたら手のひらで押すようにして、耳たぶ程度の固さになるまでよくこねます。
3.2の生地とあんこを5等分に分ける。生地を竹の皮に伸ばし、あんこを置いて竹の皮と一緒に包み、ひもで結ぶ。
生地を平たく伸ばして真ん中にあんこを乗せます。
あんこがはみ出ないよう、上下から包みます。
竹の皮で全体を包んだら、ひもで結びます。
4.蒸気の上がった蒸し器に3を並べて50分蒸し、取り出して冷ましたら完成。
セイロがないので深鍋に蒸し器プレートを置いて代用しました。
5本全部入らなかったので、2~3本ずつ蒸しました。蒸している間、だんご屋さんのような甘い香りがしてきました♪
結び方を間違えてだんごがはみ出したもの(画像右下)がありました…(泣)。
蒸しあがりました!取り出して冷めるまで待ちます。急ぐ場合は冷蔵庫で冷やしても良さそうです。
できたても味見したかったのですが、温かいと生地がベタついて竹の皮から取れないので、冷めるまで我慢…。
冷めたら竹の皮を丁寧に取り、食べやすい大きさに切り分けます。
だんごがくっついて取れにくい箇所は、水でぬらした包丁を間に入れると良いですよ。切り分ける時も包丁を水でぬらすとベタつかずにきれいに切れます。
作るのも食べるのも初めての「竹の皮だんご」。さっそくいただきます!
ん⁉これはまるで「ういろう」のようなもっちりとした食感!とてもおいしいです。
さつまいもを練り込んだ生地はやさしい甘さであんことよく合います。竹の香りもさわやかで風味がよく、懐かしい味わいです。
冷めても弾力があっておいしく、腹持ちが良いので、農作業の合間に親しまれたのも納得です♪
「おだんご早く食べた~い!」と待ち構えていた娘。「おいしい~♡」と、2切れペロリと食べました。
生地をこねるところから包み方まで探りながら調理しましたが、子どもたちは見慣れない竹の皮に「何作ってるの?」と興味津々。「竹の皮だんご」の由来を話す中で、日本の伝統食や米作りについて触れる機会になってとても良かったです。
現代は便利になり、市販のおやつもすぐに手に入りますが、たまには手間暇をかけた手作りのおやつもいいですね。
みなさんもぜひ、作ってみてくださいね!
★今回のレシピは、鹿児島県JAあいらの広報誌『あいら』2023年5月号より、女性部 姶良支部からのご提供でした。ぜひこちらもご覧ください。https://ja-aira.or.jp/wp-content/uploads/2023/05/magazine2305.pdf
配信: あたらしい日日
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