コロナ禍と時代の変化に対応するPTA
コロナ禍を経験し、PTA活動もそれ以前と活動内容を変えた(減らした)学校は多いはずです。会員の負担を少なく活動できるよう、最も敬遠される「強制」に目をつけている学校は多いでしょう。
私の住んでいる市でも強制を排除すべく、多くの学校が「できる人ができる活動をする」方向へ舵を切っています。あらかじめ人数を充てるのではなく、集まった人数でできることをやるスタイルです。
「PTA活動は本来ボランティアなのだから、こうあるべき」
「今までは、作業に参加した人としなかった人の不平等を埋めるための無駄な作業があった。できる人がやるスタイルにすれば、お互いに不満がなく気持ちよくいられる」
などの声があり、強制をなくすと想定以上に人が集まることが多くなりました。
このように、活動そのものはこのように緩くなりつつありますが、役員選出に関してはまだまだ課題は多そうです。
悩む保護者のイメージ
PTAの必要性とは?
X(旧ツイッター)では、PTA不要論としてこういった声が挙がっていました。
「PTA強制加入は法律違反。でも非加入が増えると不公平感……。いっそまとめて無くすのが一番では? 」
「PTA組織自体が時代遅れで解体しちゃった方が楽だと思います。学校もヘンにPTA作業に期待しちゃってるのもオカシイ」
など、強制的加入が当たり前の雰囲気、人間関係、家庭の事情が考慮されないなどの声が見られました。
一方で、必要論の中にはこういったものも。
「PTA不要論とかみるとさ、こういうブラック校則的なやつとか学校側と全面対決するような時に、個人では戦いにくいから程々に組織は継続しといたほうがいいなと思うんよね」
「PTAがないと問題があったとき個人 vs 学校という形になり、いじめや特に教員の不祥事がもみ消されやすくなるという話も聞いたから、教員が言うPTA不要論は利己的な誘導だと思える笑」
PTAは「面倒なもの、煩わしいもの」というイメージがあるかもしれませんが、何か問題が起きた時に「保護者の声を束にして届けやすい」側面が大きい組織でもありますね。
もう一つの機能として、学校側が新しい試みをする際に保護者の意見を求めることがあります。まずPTA側から見た意見を聞いて改善策を練り、全保護者に提案する大事なワンクッションにもなるのです。
我が校でもPTA廃止論は出ましたが、学校や地域との連携の観点から「委員会活動は縮小しボランティア化していくが、窓口としてのPTA本部は無くせない」との声が多く聞かれました。
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新年度に見かけるPTA活動の代表に、「旗振り・見守り・パトロール」があります。SNSで、ある保護者は、
「付き添い登校初日。正直 今日まではPTAいらないと思ってたけど今日付き添い登校してみて考えが変わった!信号の無い横断歩道に地域の人が立っててくれるから安心して道を渡れる」
「SNSの世界にいるとPTAいらない派が多いのかと思っていたけど現実世界には任意加入になっても相当数の加入者がいることがわかった」
など、SNSの声と現実との違いに驚く声も見られました。
本当にPTAは廃止するべきなのか……。変化の激しい令和の今、求められるPTAのあり方や必要性に応えていく必要がありそうです。
(yorinami)
配信: LASISA
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