田舎に嫁いだ私は、義父母との関係があまりうまくいっておらず、特に昭和な考えの頑固な義父との接し方に悩んでいました。しかし、都会から移住してきた若者たちのおかげで、義父の態度がだんだん変わっていくことに……。
ザ・昭和時代の義父
義父は家事を一切しない昭和世代の人ですが、地域のお世話をすることが好きで、銀行を定年まで勤め上げた立派な人です。プライドが高く、自分の考えを曲げない義父は、結婚した私たちにすぐに同居を言い渡しました。そんな義母となんとかうまくやっていこうと、私はフルタイムでパートをしながら、農業の手伝いやPTAの役員、お祭りや行事などには進んで参加しました。
義父と同居を始めて間もないころ、自己紹介を兼ねて近所の人たちとの飲み会に参加させてもらう機会がありました。50代から上の年代の人ばかりでしたが、皆やさしい人たちで、緊張していた私に気さくに声をかけてくれました。
あんたはその席じゃダメ!
楽しく過ごしていると、後から用事があり遅れて入ってきた義父が、私を見るなりすごい剣幕で「あんたはその席じゃいかん!」と怒鳴ったのです。「まあまあ、いいじゃないの。今日はこの子が主役なんだから……」と周りの人が義父をなだめましたが、気が収まらないようで、私は慌ててすぐに席を変えました。
どうやら、私は上座の特等席の位置に座らされていたらしく、気付かなかった私もいけませんでしたが、そのときはとてもショックでした。反省していると、さらに「嫁はでしゃばる必要はない!」と言われてしまい、飲み会の雰囲気も最悪に…。それから、飲み会や行事の席では、おとなしくしていようと決意した私。
配信: 介護カレンダー