業種・職種を変えての転職を考えたとき、「未経験者や資格がなくても就ける職業」について調べておくことは将来的な選択の幅を広げることにつながります。いくつかの具体的な職業名を挙げながら、転職先としておすすめできる点、またゆくゆくは資格があった方が良い理由などについても併せて紹介します。
(1)女児あこがれの職業の“常連”
焼き菓子やチョコレート菓子などを作る「パティシエ」の仕事に就くには、特定の資格は必要ありません。
実際に、求人サイトの募集要項を見てみると必須項目に資格の記載がない案件が散見されます。しかし「実務経験1年以上」などの記載がある場合もあり、全くの未経験で簡単に就職できるというわけではないようです。
筆者の知り合いにも、10年ほど製菓店の販売スタッフを務め、徐々にケーキのデコレーションを任されるようになり、最終的には焼き菓子のデザインや製造を任されるようになったパティシエがいます。時間は掛かりますが、実力次第で幅広い業務にチャレンジできる可能性があるといえます。
パティシエの仕事をするにあたって一定の技術や知識を持っていることの証明となる「製菓衛生師」「菓子製造技能士」などの資格もあり、これらは専門学校や認定コースに通うことで取得ができます。
就職できれば資格がなくてもパティシエとして仕事することは可能ですが、継続的な学習と実践が不可欠のようです。同じ理由から、パン職人も資格がなくてもなることができます。
(2)人の心身を癒やすお仕事
「セラピスト」は、心理的な問題やストレス、心身の不調などに対処する専門家。さまざまな技法やアプローチを用いて、利用者が健康で充実した生活を送るための支援を提供します。
人に癒やしを与えるセラピストの仕事は、資格がなくても始めることができます。しかし、資格やライセンスを持っていない場合、セラピストとして働く際には提供できるサービスなどにいくつかの制約や限定があります。
一般的には関連する資格やライセンスを持っていた方が、利用者からの信頼を得やすく働きやすいでしょう。また、就職の際にも給料などの条件面で交渉しやすくなっているため、もしセラピストの仕事を長く続けるつもりであれば、どこかのタイミングで資格を取得することをおすすめします。
セラピストとして持っているといい資格には、ボディー系なら「スポーツセラピスト検定」、メンタル系なら「臨床心理士」「公認心理士」などが挙げられます。中には指定の大学院を卒業していないと受けられないものもあるため、長く続けるつもりであればそれなりの準備が必要になります。
同じように、パーソナルトレーナーも資格がなくてもなることができます。
配信: LASISA