「小満」の行事といえば衣替え
小満の代表的な行事として挙げられるのは衣替えです。学校の制服も6月1日から夏服へと切り替わります。6月初旬頃から梅雨が訪れるため、気候の良い小満期間中に衣替えを終えてしまうといいかもしれません。
この衣替えの習慣は中国から伝わり、平安時代には宮中行事として年2回行われていたようです。その当時は「更衣(こうい)」と呼ばれ、衣類はもちろん調度品まで夏仕様のものに変えていたそうです。現在、宮中行事の中に更衣はありませんが、今でも和装は6月と9月は裏地がついていない単衣(ひとえ)、7月から透け感のある生地を使った「薄物(うすもの)」、10月からは裏地がついた「袷(あわせ)」を着るルールがあります。
「小満」の時期は豆がおいしい!
「小満」の時期は豆がおいしい!
小満の頃に旬を迎える食べ物の代表的な食べ物は、空豆、らっきょう、青梅。5月の頃の空豆は、ふっくら感と水分量のバランスが絶妙。シンプルに茹でていただくだけでもおいしいですし、香味野菜やブイヨン、牛乳と一緒にしてポタージュスープにすると濃厚な風味を楽しめます。
魚だと、脂がのったアジが店頭に並び始めます。この頃のアジはクセがなく旨味もしっかりあるため、刺身や塩焼きなど、シンプルな料理法でいただくといいでしょう。
小満の花といえば紅花です。二十四節気をさらに細かく分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」では、小満期間に「紅花栄(べにばなさかう)」という時期があります。2024年の場合は5月26日〜5月30日になりますが、この期間は紅花の花が咲きほこる頃だとされています。
気候も安定し、新緑が美しい小満の時期。休日は、ピクニックやハイキングなどに出かけてみるといいかもしれませんね!
(水浦裕美)
配信: LASISA
関連記事: