アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
姉・なーにゃんはひどい風邪で、保険の話を聞いたときも、眼鏡を買いに行ったときも、マスクをしていました。マスクをしている=風邪をひいている、というのは理解できているようで、母・あーちゃんからは体調を心配する言葉をかけられましたが、無理をして付き添いをしているとわかっても「あらー。それは悪かったわね!」と気持ちがこもっていない謝罪をするだけ。悪気はないとわかっていても、こういった言葉の端々に、なーにゃんはモヤモヤしてしまいます。
それはさすがに…
先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、あーちゃんは除去をするために薬を飲み始めました。しかし、服薬開始から6日目。インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気付き、慌てて近くの皮膚科を受診することに。結局、アレルギーだろうとのことで、しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。本人は食欲もあり元気そうでしたが、いろいろな感覚が鈍っていることを再確認した出来事でした。
結局、アレルギー反応と思われた症状は、その後ひどくなることはありませんでした。
注射のとき、看護師さんからこんなことを言われました。私と姉は顔立ちが違うので、似ていると言われたこともなく、人によっては雰囲気が似ていると感じるのかな? と思っていたら……。
……え!? もしかして、あーちゃんは自分が娘と似ていると言われたと思っている!?
キッパリと言い放つ看護師さん、ナイスです!
姉は、昔から美人だと言われ続けていて、知り合いの中国人からも謎の太鼓判を押されるほど。
それに対して私は……。
※N子さん……母・あーちゃんの妹(叔母)
多感な時期の私にとっては、なかなか衝撃的な出来事でした。
心配していたアレルギーは、ひどくなることはなく、入院という事態は避けられました。そして、いろいろと確認されたものの、無事にインスリン注射も完了。その際、看護師さんから「先週とは違う娘さんですね。よく似ているから最初はわからなくて、最近ようやく見分けられるようになった」と笑顔で言われました。
たしかに、先週は姉・なーにゃんが付き添っていましたが、私たち姉妹は顔立ちが全然違っていて、これまで似ていると言われたこともないので、雰囲気が似ているのかな? と思っていたら、横で「あらぁ~! そんなに似てますかしら? 嫌だわぁ♡」と照れているあーちゃん。看護師さんが「娘さんたちの区別です」と真顔で訂正してくれたので、壮大な勘違いは一瞬で終了……。
そういえば、昔から美人だと言われ続けたなーにゃんに対して、「ブスよね!」と何度もあーちゃんが言っていた叔母に似ていると言われたことがある私。あーちゃんの無神経な発言で、小学4年生にして、厳しい現実を知ったような気がしました……。
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ペットが飼い主に似てくるという話も耳にしたことがありますし、顔立ちが違う姉妹でも、他人から見ると似て見えることもあるのかもしれません。小学生のときの体験は衝撃的だったと思いますが、親にとって娘は世界一かわいい存在であることは変わらないのではないでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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