始まりは1990年、大ヒット漫画が火付け役に
1990年代に起こったバスケットボール・ブームを知っていますか? 火付け役となったとされているのが当時、週刊少年ジャンプで連載していた大ヒット漫画「スラムダンク」(作・井上雄彦)。「ドラゴンボール」や「幽遊白書」などと並んで、“ジャンプの黄金期”を築いた大人気作です。
1990(平成2)~1996年までの連載の間にバスケットボールの競技者人口は増え続け、1995年にはついに100万人を超えました。(参考:日本バスケットボール)
また影響はスポーツ業界だけでなくファッション業界にも。
NBAの人気が日本で高まっていたこともあり、バスケットボール由来のファッションが浸透、「エアジョーダン」や「エアマックス」などのバスケットシューズ(バッシュ)も爆発的な人気に。当時のスニーカーブームはバッシュから始まったという説もあります。
そんなバスケブームからおよそ二十数年後の2022年12月。スラムダンクが帰ってきました。
バスケのイメージ
スラムダンクが映画でカムバック、大ヒット記録
映画「THE FIRST SLAM DUNK」は同年12月3日の公開から翌年2023年8月31日までのロングランとなり、日本だけでなく韓国や中国など海外でも大ヒット! そしてその流れの中、8月25日からは日本でバスケットボールのワールドカップが開催されました。
日本は見事アジア1位の座に輝き、48年ぶりに自力でのオリンピック(2024パリ五輪)出場を決めました。日本代表の激闘ぶりにバスケファンのみならず、日本中が興奮・感動したのではないでしょうか。
ちなみにこの年のNHK紅白歌合戦では、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のエンディング主題歌「第ゼロ感」を歌った10-FEETが初出場を果たし、会場にはワールドカップで活躍した日本代表の富樫勇樹選手、河村勇輝選手も応援ゲストとして出演しました。
そんな映画スラムダンクやワールドカップの盛り上がりの影響か、今再びバスケブームがじわじわと高まっています。
プロバスケットボールリーグ、Bリーグによると、2023年10月5日の開幕から2024年1月21日の試合が終了した時点で、2023-2024シーズンの入場者数は
「1試合平均4528人の入場者数で、これは昨シーズンの平均3469人を大きく超え、過去最多で推移している。さらに、ここまで372試合中、8割弱の291試合が満員試合で、この数字はすでに昨シーズンの満員試合数278を超えている」
のだそう。
配信: LASISA