「運動会が嫌い」「行きたくない」子どもたちが《そうじゃない!》と感じる保護者の間違った対応とは? 心理カウンセラーが解説

「運動会が嫌い」「行きたくない」子どもたちが《そうじゃない!》と感じる保護者の間違った対応とは? 心理カウンセラーが解説

「頑張っている」と言われたくないゲームのやり方

「とっても、頑張っているのに、これ以上言わないで欲しい」ときにお勧めです。

【用意するもの】紙とペン(または鉛筆)
【やり方】
(1)周囲から「頑張って」や「頑張っているね」と言われて、モヤモヤする気持ちになる場面を思い出します。
(2)どうして言われたくないのか、思いつくまま書き出してください。
論理的に文章にまとめる必要はありません。ランダムに思いつくまま、書き出してください。 ※10分間と時間を決めて取り組むのもOK。この時間、ひたすら理由を挙げてください。
(3)どうすれば、「頑張って」の言葉が気にならなくなるのか、その対策を考えてください。どのような方法でもOK、荒唐無稽なものでも構いません。そこに何かしらのヒントがあるからです。
(4)上記の(3)で挙げた対策の中で、 直ぐに取り組めるものは何ですか?取り組んでいる姿をイメージしてみましょう。 その結果、「頑張って」と言われたくない場面に変化はありましたか? プラスの変化が持てたのであればOKです。 その方法、実際に取り組んでみてください。

この《「がんばっている」と言われたくないゲーム》の目的は、「周りからあれこれ言われたくない」を、「何を言われても私は大丈夫」と切り替えるための練習です。実際に取り組んでみると、最初は過去に意識が向きます。自分が不愉快な思いをした過去に立ち返るからです。しかし、手順(2)と(3)では、「自分の今ここ」に集中ができます。まさに、マインドフルネス。親御さんも一緒に取り組んでみてください。

さいごに

「子どもたちに話すよりも、子どもたちと話すことが大切だ」冒頭で述べました。これは、児童心理学者ハイム・ギノットの言葉です。とかく大人は子どもに対して、「言って聞かせよう」としがちです。しかし、本当は「会話、それも十分に耳を傾ける会話」です。もちろん、皆さん意識なさっていることと思います。ただ、あと2点だけ意識してほしいことがあります。

まず、1点目。「あなたのために」という発言。これを使うことはありませんか?その発言は、
(1)親が真剣に子どもと向き合っての発言
(2)世間体を気にして、親が変な目で見られたくない発言
このどちらなのでしょう?もし、後者の場合、子どもは(この人は僕のことを見てはいない)と敏感に気づきます。これは避けたいですよね。

2点目です。気持ちを受け止めることが大事とお伝えしました。これは、私たち大人も同じです。親御さんも抱え込まず、信頼できる人に相談してください。話を聴いてもらうだけでも、随分とホッと安心できますから……。

(佐藤城人(さとう・しろと))

関連記事:

LASISA
LASISA
20代以上の“オトナ女子”に向けて、ビューティー・ファッション・恋愛・フード・ライフスタイルなど、ワタシをつくる、賢い選択につながるモノ・コトをお届けするWEBマガジンです。今一番旬なコスメはどれ? あのカフェの新作メニュー、もう食べた? 安くて使える生活雑貨が知りたい! パートナーとうまくいっていないとき、どうすればいい――? 女性の多くが抱くそんな興味や疑問、悩みに、分かりやすく丁寧に応える記事をお届けします。
20代以上の“オトナ女子”に向けて、ビューティー・ファッション・恋愛・フード・ライフスタイルなど、ワタシをつくる、賢い選択につながるモノ・コトをお届けするWEBマガジンです。今一番旬なコスメはどれ? あのカフェの新作メニュー、もう食べた? 安くて使える生活雑貨が知りたい! パートナーとうまくいっていないとき、どうすればいい――? 女性の多くが抱くそんな興味や疑問、悩みに、分かりやすく丁寧に応える記事をお届けします。