猫の『寄生虫予防』の必要性について獣医師が解説

猫の『寄生虫予防』の必要性について獣医師が解説

猫ちゃんと生活している飼い主さんの頭を悩ませる問題の一つとなるのが、猫ちゃんの健康管理問題なのではないでしょうか。気まぐれな性格の子が多い猫ちゃんの場合、抱っこをしながら何かの処置をするのが嫌という子も多く、健康管理や予防などの処置が難しくてあきらめてしまう飼い主さんも多いです。寄生虫予防、どのように考えていますか?

どんなタイプの予防薬がある?

予防の大切さがわかりましたが、猫ちゃんの性格によってはお薬の投薬が難しく感じる場合もあるでしょう。

猫ちゃんの特徴によって、お薬を選ぶことで飼い主さんの投薬のハードルも下げられる可能性が高いです。

滴下タイプ

よく知られているタイプのお薬なのではないでしょうか。背中や首元に液体を滴下するタイプのお薬です。

1ヶ月に1度投薬する必要がありますが、体を触られることが問題ない猫ちゃんであれば比較的使いやすいお薬だと思います。

動物病院が苦手でない猫ちゃんであれば、動物病院を受診し、体重測定などとともにかかりつけの先生に滴下してもらうというのも良いかもしれません。

べたついたり、揮発させるためにアルコールが含まれている場合もあるため、舐めやすい場所に滴下してしまうと、体調が悪くなったり嘔吐したりしてしまう場合があるというデメリットもあります。

経口タイプ

飲むお薬タイプの予防及び駆虫薬も存在します。

外猫ちゃんで触れない猫ちゃんや警戒心の強い猫ちゃんなどにもおすすめの投薬方法になります。

お薬をごはんの中に混ぜて与えることが可能であるため、食欲旺盛な子やおいしいものが大好きな子には適した方法と言えるでしょう。

ただし、多頭飼育の飼い主さんや食べ物への執着があまりない猫ちゃんの場合、確実な投与が難しくなるため、あまり適さない方法かもしれません。

持続型タイプ

最近注目されているのが、薬効が持続するタイプのお薬です。滴下タイプのものになりますが、約3か月の効果の持続が期待できます。

お薬が苦手な猫ちゃんでも、3か月に1度の我慢と考えたら頑張れる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

病院が苦手で処置をされることを嫌う猫ちゃんにもメリットの多いお薬のタイプだと言えると思います。

まとめ

大変そうに感じる寄生虫予防ですが、猫ちゃんの健康を守るためや飼い主さんの健康を守るために欠かせません。最近では様々なタイプの予防薬が存在します。

猫ちゃんの性格やこだわりなどに合わせて、適した予防薬を選んであげましょう。

どのようなお薬がいいのかわかりづらい場合はかかりつけの先生に相談してみることをおすすめします。

地域によって、よく見る寄生虫や予防すべき感染症が異なる場合もあるので、どんなお薬だと注意すべき寄生虫が予防できるのかということも含め、確認してみると良いと思います。

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