商品をポイッと投げた母…あまりにも衝撃的な光景に言葉を失った日  #母の認知症介護日記 77

商品をポイッと投げた母…あまりにも衝撃的な光景に言葉を失った日 #母の認知症介護日記 77

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

ワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんの通院の前日にメールで予定を確認しています。しかし、何の予定もない日の前日に「明日は注射の日です。よろしくね!」と、あーちゃんから2回もメールをもらった姉・なーにゃん。翌朝、慌てて電話で確認すると、すでにメールをしたことを忘れていたので大事には至らず。一応、口頭でいろいろと確認してみると、曜日ごとの予定はひも付けできているけれど、それを日付に変換することができていなそうでした。ただ、受け答えはしっかりしていたので、周りからは普通に見えてしまい、かえって面倒臭いのかもしれません……。

順番を守れない!

インスリン注射に加えて、持病である糖尿病の診察もあった日。検査結果を聞くと、糖尿病の数値は改善されていて、あーちゃんは先生から褒められました。すると「甘いもの食べていないもの!」とドヤ顔。その発言に、パンの食べ放題で甘いパンを食べまくっていたのを知っているワフウフさんは驚がく。さらに、その日の帰り道に立ち寄ったお店でも、視線はケーキにロックオン。さっき甘いものは食べていないと言っていたばかりなのに……。

お茶を早めに終わらせ、バスの時間まで100円ショップで買い物をしていたのですが……。

前にお姉さんが並んでいるのに、それよりも前に自分の買ったものを置いてしまい……。

慌てて注意しました。

その場ですぐにお姉さんに謝ったのですが、それからまたすぐ……。

同じことを繰り返し……。

お姉さんの順番になったときには、とうとう待てなかったのか、商品をポイッと投げてしまいました。

病院帰りにお茶をしていたお店はクーラーが効き過ぎていたので、帰りのバスの時間を待たずにお店を出ることにしました。ちょうど、あーちゃんがシャープペンを買いたいと言うので、近くの100円ショップに行ったのですが……。

あーちゃんはレジの列に並んだかと思うと、待つのが嫌になったのか、それとも待っているのを忘れたのか、前のお姉さんの商品よりも前に自分が買うシャープペンを置いてしまったのです。慌てて順番が違うから戻すように言うと「あら、ごめんなさいね」と、まともな返事が返ってきました。

しかし、お姉さんに平謝りしてすぐ、またも同じ行動に……。そしてついに、レジの人の前へシャープペンを投げ入れてしまったのです! これには私もビックリ。 何度もこんなことをやられて、さすがに前のお姉さんもけげんそうな顔をしていました。トイレや電車でも順番が守れず、割り込みをするときだけはなぜか動きが素早いのも困ったものです……。

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レジを通るというのは理解できていそうですが、単純に待てなかったのか、待っていることを忘れてしまったのか……。いずれにしろ、ワフウフさんと一緒のときでよかったです。順番を待つというシーンは日常生活でも頻繁にあると思うので、何か誤解されないための対策があれば試したいところですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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