布団の圧縮、掃除機を使ってもいい? パナソニックの解説に「マジか」「注意します」

布団の圧縮、掃除機を使ってもいい? パナソニックの解説に「マジか」「注意します」

布団を圧縮する際に、掃除機を使用している人は多いかもしれません。しかし、本来ゴミを吸引する掃除機で布団を圧縮することに問題はないのでしょうか。

大手電機メーカー『Panasonic』(以下パナソニック)公式サイトより学んでいきましょう。

吸込み口をふさいだままでの使用はできない

掃除機を使用できる圧縮袋はあるものの、吸込み口をふさぐ形状のものは掃除機の使用が禁止されています。

パナソニック公式サイトでは布団を圧縮するために掃除機を使用する際の注意点について、以下のように説明しています。

圧縮など、吸込み口がふさがった状態ではモーターに負荷がかかり、安全装置が働き電源が切れます。

パナソニック ーより引用

吸込み口をふさいだまま長時間使用すると、加熱による変形や故障の原因につながります。

そもそも掃除機は、内部にあるモーターやファンが稼働し、大量の空気と一緒にゴミを吸い込む仕組みです。空気の流れを作りゴミを吸引する掃除機の設計は、種類を問わず基本的に変わりません。

この仕組みを知ることで、『圧縮袋に掃除機を使えない理由』も分かります。

圧縮袋に掃除機を使えない理由

掃除機の吸引する威力を上げれば上げるほど、吸い込む空気の量が増えます。モーターの回転や空気が流れるスピードも速まるため、掃除機本体は発熱しやすくなるのです。

通常、掃除機の高まった熱は吸い込む空気を利用して冷やさなくてはいけないのですが、布団を圧縮する場合は冷却作業が難しくなります。

圧縮に伴い空気をどんどん吸い込むため、そのぶん掃除機が吸い込める空気は減っていきます。そのため、本来熱を冷ますための空気が吸い込めないのです。

しかし、完璧に圧縮するためには吸引の威力を最大にして空気を吸い尽くす必要があり、威力を上げることによって内部の稼働も激しくなり、本体が熱をもつことは避けられません。

結果、十分に冷却できないままどんどん熱が蓄積されていき、故障を起こすリスクにつながります。

掃除機を使用しないタイプがおすすめ

布団を圧縮する時は、掃除機を使用しない圧縮袋がおすすめです。

代表的なタイプは、手で押して空気を押し出す手押しタイプ、ポンプを用いて空気を押し出すポンプ式の2種類があります。手軽さを優先するなら、体重をかけて空気を抜く手押し式を使用してみましょう。

掃除機で布団を圧縮する場合、圧縮袋に掃除機使用OKの記載があるか、あるいは掃除機不要のタイプなのかをチェックすることが重要です。

誤った使い方を長く続けていると、掃除機を早く痛める恐れがあります。パナソニック公式サイトで紹介されている注意点を参考に、安全に布団を圧縮してください。

[文・構成/grape編集部]

出典 パナソニック

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