犬の散歩で大切なのは従わせることではなく「安全なお散歩を約束するためのガイド」

犬の散歩で大切なのは従わせることではなく「安全なお散歩を約束するためのガイド」

犬のお散歩でよく見かけるしつけのひとつに、リーダーウォークというものがあります。リーダーウォークとは、犬は常に人の隣を歩き、前を歩かせてはいけないというものです。なかにはお散歩中地面の匂いをかがないように、アイコンタクトをしながら歩かせるという方法を提案している人も見かけます。しかし、それは本来の犬の散歩の目的を見失っている可能性があるのです。

人がやるべきは「犬が楽しく散歩するためのガイド」

もちろん、犬の散歩には安全の確保が大前提になります。好きな場所を散策とはいえ、どこかしこに自由に出入りできるわけではありません。

場所によってはリーシュを短くして、愛犬と周囲への安全を確保する必要もあります。

だからこそ、周囲の安全が確保できそうな場所であれば、リーシュを長くして好きに移動させてあげてもいいですし、好きに匂いかぎをしてもいいのです。

ただし安全管理が大前提ですから、愛犬の様子は常に見るようにしておく必要があります。

スマホを触りながらよそ見をするのではなく、愛犬がどんな動きをして、何を見つけどんな反応をしているのかなど。

ひとつひとつ観察しながら、ときには先回りして危険を排除したり、場所を変えて回避するといった仕事を人間はしなければなりません。

例えば、幼稚園生の園外散歩を思い浮かべてください。先生たちがガイドになって、安全を確保しながらお散歩をし、公園などで遊ばせつつも常に様子を見て、状況に応じた対応をしていますよね。

先生たちがスマホを見ながら園児を放置している、なんてことはありません。

それと同じで、犬の安全を人間が確保しガイドとなりながらお散歩を楽しんでもらうのです。

決して犬を従わせアイコンタクトでよそ見を許さず、ただ歩かせるだけの散歩は本来の散歩ではありません。

楽しい散歩を愛犬にしてもらうために、ぜひ素晴らしいガイドになりましょう。

まとめ

犬のお散歩は愛犬が楽しむためのものです。決して、人間に従わせながら歩かせる時間ではありません。

犬と人の主従関係と安全を理由にリーダーウォークを推奨する話が未だにありますが、犬が前を歩いたからと言って犬が人を見下すなんてことはないのです。

安全のために横を歩かせたいのであれば、それが適切とされる状況のみ対応すればいいのであって、常に横を歩かせアイコンタクトをさせる必要もありません。

どうしたら犬と人の安全を確保しながら、愛犬が五感をつかって散歩を楽しめるのか?

それを考え工夫し、ぜひお互いが心地よく楽しい時間となるような散歩をしてください。

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