猫が『自分が相手より弱い』と感じたときの4つのサイン 負けを認めることも生きるための知恵

猫が『自分が相手より弱い』と感じたときの4つのサイン 負けを認めることも生きるための知恵

猫は最強のハンターで、鋭い牙や爪を持ち、しなやかな身体で俊敏に動きます。鋭い眼光で睨みつけられシャーっと威嚇されると、とても好戦的だと思うかもしれません。ところが猫の社会には一定のルールがあり、自分が弱いと感じた猫は早々に負けを認め、それ以上の喧嘩には発展しません。猫たちの生きるための知恵である、負けを認めた時のサインをご紹介します。

無駄な争いをしないのが猫流の生き方

鋭い牙を剥き出して威嚇し、俊敏に引っ掻いたり咬み付いたりする猫を、怖いと思っている人は少なくありません。

しかし、猫社会には一定のルールがあり、無駄な争いは回避できるようになっています。無駄な労力を使わず、無駄なケガも避ける。それが猫たちの生きる知恵なのです。

外で暮らしている猫たちは、同じ縄張り内に住んでいる猫とはできるだけ顔を合わせないように行動します。お互いに時間をずらして行動することで、遭遇するのを避けているのです。室内で多頭飼いされている場合は、高さをうまく利用して直接的な接触を避けることもあります。

それでも縄張り争いやメスの争奪戦など、実際の喧嘩に発展しそうになることもあります。その場合も、にらみ合いや威嚇の段階で弱い方の猫が自分の負けを認めることがほとんどです。

そこで争いは止み、無駄な攻撃をしたり無駄に深手を負うような事態は、極力回避しようとするのが、猫流の生き方なのです。

まとめ

名ハンターで、ネズミを捕まえる腕を買われて人に迎え入れられた猫たちは、とても好戦的な動物のように考えている方もいるようです。しかし、猫社会のルールを知ると、私たち人間よりも平和主義者かもしれないと感じたのではないでしょうか。

よく、お腹を上に向けて仰向けに寝そべっているポーズは、降伏を意味していると言われます。しかしそれは、犬の場合の話です。

猫の場合、完全にリラックして無防備に寝ているか、もしくは負けのサインに気付かずに攻撃を続ける相手に対して応戦するための体勢です。つまり、仰向けの姿勢は、猫にとって猫パンチや猫キックで応戦しやすいポーズなのです。

愛猫の降伏のサインに気付かずに追い詰めてしまい、うっかり応戦体勢になっている猫に手を出して反撃されないよう、くれぐれも用心してください。

関連記事:

ねこちゃんホンポ
ねこちゃんホンポ