猫の「良いウンチ・悪いウンチ」それぞれの特徴4つ 愛猫の健康のバロメータに!

猫の「良いウンチ・悪いウンチ」それぞれの特徴4つ 愛猫の健康のバロメータに!

猫のトイレを掃除するとき、よく見ず一気に片づけていませんか?便は健康のバロメータの一つともいわれており、猫のウンチをチェックすることで、健康状態が把握できます。ちょっとニオってきそうなテーマですが、愛猫の健康のためには、とても大切なことです。良いウンチと悪いウンチの特徴を確認してみましょう。

良いウンチ(健康なウンチ)4つの特徴

健康的なウンチかどうかを見分けるには、色や形、かたさ、ニオイなどをチェックします。

良いウンチは、摂取した食べ物が正常に消化され、消化器系の健康に異常がないことを教えてくれます。

1.色はこげ茶色

健康的なウンチの色は、通常は暗めのこげ茶色をしています。

排便は、猫が食べた食べ物の影響を受けますが、濃すぎたり薄すぎたりせず、毎回同じような色であれば問題ありません。

白っぽい毛の猫は、グルーミングで飲み込んだ毛で白っぽい便が出ることがあります。換毛期は、特に注意して見てください。

2.形は円柱形

健康な猫のウンチは、形が整っており、ソーセージ状になっているのが理想的な形です。

一度の排泄では、ボール状になったものと混在しているかもしれません。これは排泄時の出はじめや最後の部分が分裂しただけなので、特に心配はいりません。

また、しっかりと太さがあるものが健康的です。

3.硬すぎない緩すぎない

良いウンチは、硬さもちょうど良くスムーズに排出されますので、排泄後の猫もスッキリとしています。

スコップですくった際に形が崩れず、排泄時の形を保っていることが望ましい水分量です。表面は滑らかで、トイレの砂が付着する量も多くありません。

逆に、表面が乾いていて、トイレの壁面にぶつかってコツコツと音がするようだと、硬すぎるかもしれません。

4.ニオイは強くない

どんなに良いウンチでも、タンパク質を多く摂取する猫のウンチはかなりのニオイがあります。ただ、健康な猫のウンチは、我慢できないような強烈なニオイではありません。

健康的な猫の場合には、食事のタイミングと排泄時間が保たれていることや腸内環境が整っているので、腸内での腐敗によるニオイやガスの発生が最小に抑えられているためそこまできつい臭いはしません。

これは消化器系が正常に機能しているよい兆候です。

悪いウンチ(健康上問題があるウンチ)4つの特徴

注意したいのが、悪いウンチのケースです。

消化器系の不調は、猫の免疫低下にもつながりますので、ちいさな変化を見逃さないようにすることが大切です。

1.色が白っぽい、黒っぽい

ウンチの色には、消化物の状態だけでなく、腸管からの情報も詰まっています。

ところどころ白くなっている場合、消化されなかった脂肪が混ざっている証拠です。これは、胆汁の分泌が少ないために起きるもので、肝臓や膵臓の問題が心配されます。

黒いウンチは、食道や胃など消化器の最初の部分の出血が考えられます。腸管を通る経路で血液が酸化して黒くなってしまうのです。逆に赤いウンチは、大腸や肛門出口からの出血の可能性があります。

2.下痢や軟便

形が崩れて、スコップで持ちあげられないようなら、かなりの下痢だと見てよいでしょう。軽い軟便は固まる砂を使用している場合は、水分を吸収して時間が経つほどわかりにくくなる傾向があります。

下痢の原因は、病気や消化不良、寄生虫に至るまで多岐に渡ります。元気に見えても、検査をしないとわからないこともあるため、できるだけ早く動物病院へ行きましょう。

また、柔らかすぎだけでなく、硬すぎでも悪いウンチに該当します。水分不足が考えられますが、腎臓病などでも硬くなるため検査が必要です。

3.ものすごくクサイ

動物性タンパク質をたくさん摂取すると、便のニオイが強くなります。これは肉食動物である猫にとっては、ある程度は仕方のないことです。

しかし、ツンとくる刺激臭や腐敗臭がするときは、腸内細菌の乱れや消化器系の問題が考えられます。腸内で消化物の滞留時間が長くなると、腐敗が進んでしまうからです。排泄の頻度が増えていないかも確認しましょう。

特に食べ物を変更していないのにニオイが強くなったときには、元気や食欲の有無、体重の変化などトータルで観察する必要があります。

4.粘液や血液が混じっている

粘液も鮮血も大腸に問題があるときに見られます。

粘液が付着する場合多くは心配はいらないことが多いですが、続く場合や他に体調不良が見られたら病院に相談しましょう。一時的な炎症でも出ることがあるため、粘液便が1回だけでほかに異常がない場合は、あまり心配はいりません。

一方、大腸や肛門近くで出血している場合には、ウンチに血液が付着するため見た目で判断することができます。鮮血便は、結腸や直腸に腫瘍やポリープができていることもあるため、動物病院に相談するようにしましょう。

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