【2024年5月31日更新】6月の第3日曜日は「父の日」。2024年は6月16日(日)です。父の日は、1909年のアメリカで、6人の子を育て上げたシングルファーザーを敬愛する末娘が、「母の日があるなら父の日も」と、牧師協会に嘆願したことが始まりなのだそう。アメリカでは父の日に白いバラを贈る風習がありますが、日本では黄色がシンボルカラーになり、黄色いバラやヒマワリなどを贈る人も多いですね。普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを、お父さんに伝えてみませんか。
6月の第3日曜日は、父親に日頃の感謝の気持ちを伝える「父の日」です。父の日の由来やおすすめの父の日ギフトについて、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。
父の日とは?
世界に父の日がありますが、日本の父の日は「母の日」と同様、アメリカの風習に由来します。1909年、ワシントン州に住むソノラ・スマート・ドット(Sonora Smart-Dodd)という女性が母の日の存在を知り、牧師教会に「父親を感謝する日も作ってほしい」と嘆願したのが始まりと言われています。
ドットの父は南北戦争に従軍していた軍人でしたが、戦後、過労で亡くなった母に代わり、6人の子どもを男手一つで立派に育て上げました。そんな父を敬愛する末っ子のドットが牧師教会に嘆願し、父の誕生月である6月に父の日の式典が開催されました。
その後、数人の大統領が父の日の意義について演説し、徐々にアメリカ全土に浸透。ドットの嘆願から60年以上経った1972年、6月の第3日曜日が「父の日」として正式に制定されました。
日本に「父の日」が伝わってきたのは1950年代頃と言われています。しかし当時は認知度が低く、一般的な行事として広まり始めたのは1980年代に入ってから。デパートなどの商業施設が販売戦略の一環として父の日を取り上げ、そこから広く認知されていきました。
2024年は6月16日(日)。以降の日付は以下のようになります。
2024年6月16日(日)
2025年6月15日(日)
何を贈ればいいの?
「母の日」にカーネーションを贈ったように、アメリカでは「父の日」にバラを贈る習慣があります。これは、ドットが父親の好きだった白いバラをお墓に供えたことに由来します。
日本では、1981年に設立された「FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会」が「父の日黄色いリボンキャンペーン」を展開。幸福や喜びの象徴である黄色を父の日のイメージカラーとしました。そのため、花に関しては、黄色いバラやヒマワリ、ガーベラなどが人気です。
アルコール類やビジネスアイテムなども人気の贈り物。普段は買わないようなプレミアムビールやワイン、いつも身につけるネクタイやおしゃれなファッショングッズ、健康にまつわるアイテムなどがおすすめです。
渡すときは「いつもありがとう」のひと言も忘れずに。離れて暮らしていたら、メッセージを添えて感謝を伝えましょう。
監修:三浦康子
和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。
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配信: イエモネ
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