愛犬に「犬見知り」を克服させる方法
ではここからは、愛犬に「犬見知り」を克服させる方法について解説します。
他の犬との接触を無理強いしない
愛犬の犬見知りを克服させるためには、他の犬との交流が必要だと考え、積極的にドッグランや犬の多い公園を散歩する飼い主さんがいらっしゃいます。しかし、それはいたずらに愛犬を怖がらせるだけで、あまり克服には役に立たないでしょう。
まずは散歩のコースや時間帯を変え、他の犬との接触をできるだけ少なくすることで、散歩自体を嫌がらないようにしてあげましょう。そのうえで、ごく少数の気の合いそうな犬との出会いを作ってあげることをおすすめします。
そのためには、散歩コースや公園などで出会う飼い主さん同士が仲良くなることです。愛犬の性格を知ってもらった上で、犬同士の付き合い方の練習をさせてもらいましょう。飼い主さん同士が仲良くなることで、愛犬も安心して相手の犬と向き合えるようになるでしょう。
愛犬の犬見知りを克服するためには、飼い主さんご自身も、人見知りではいられないのです。
ただし、飼い主さん同士の会話に夢中になってもいけません。嫌な体験をすると、さらに犬見知りに拍車がかかってしまいます。犬同士の様子を観察し、万が一の場合には、すぐに相手の犬から引き離せるようにしましょう。
少しずつ出会う犬の数を増やしていく
限られた犬との交流ができるようになってきたら、少しずつ他の犬にも出会えるように、散歩コースや時間帯を見直したり、犬が集まるような場所に出かけてみたりしてください。
ただし、この場合も決して無理強いするのではなく、あくまでも愛犬のペースで焦らずゆっくりと慣らしていきましょう。
ドッグランに挑戦する場合
そろそろドッグランにも挑戦させられるかなと感じたら、事前に空いている時間帯や利用者層などを確認した上で挑戦してみましょう。あまり広すぎず、犬のサイズ別に区切られている施設が良いでしょう。
入場する前に、愛犬と一緒にドッグランの周囲をぐるりと回ってみるのも良いです。その後入場し、リードを付けたまま一緒に過ごしましょう。遊んでいる他の犬たちを、一緒に眺めているだけでも意味があります。
ここでも他の犬との交流を無理強いせず、愛犬のペースで進めましょう。リードを外すのは、愛犬が他の犬に対して自信をつけてきたと実感できてからで充分です。その場合も、愛犬から目を離さないようにしましょう。
まとめ
犬と友だちになれない犬が、必ずしも不幸だとは言えません。飼い主さんやご家族からの愛情をたっぷりと受け、安全な環境で幸せに暮らしていけるでしょう。
ただし、これから先に何が起こるかはわかりません。いつまでも一緒に暮らせる保証はないのです。
そう考えると、愛犬をきちんと社会化し、犬見知りを克服させてあげることは、愛犬の幸せにつながるはずです。飼い主さんの愛情に守られながら、時間をかけてゆっくりと慣らしていくことで、愛犬の心も少しずつ開いていくでしょう。
個々の犬の性格や体験、年齢などによって時間がかかったり難しかったりするかもしれませんが、諦めずに社会化の努力を続けることが大切です。
配信: わんちゃんホンポ
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