どんよりした梅雨の気候は、気分を沈ませるだけではなく体調まで不調とさせてしまいがち。
気候と体調は関連するの??
カイロプラクティック施術院・KCSセンター武蔵小杉のセラピスト まくらくまさまにお話を伺いました。
天気が悪くなると頭痛が起こる?天気痛(気象病)について
この時季は天気がすぐれないことが多いですね。
私からは、天気痛(頭痛)について、なぜ起こるのか、対処法はあるのかについて、現在分かりつつあることをお話しします。
なぜ気象がすぐれないと体調もすぐれなくなるのでしょうか。
私たちの耳の奥には、「三半規管」という、平衡感覚をつかさどる器官があります。
天気痛は、この三半規管が気圧の変化を感知して、三叉神経を介して脳に刺激を伝えているのではないかと考えられています。
三叉神経とは、脳幹部から伸びている神経のひとつで、頭部の知覚や運動に関わっています。
冷たいものを食べた時に感じる「アイスクリーム頭痛」も、この三叉神経が刺激されて起こると言われていますね。
また、体の倦怠感や肩こりなども天気痛としてよく報告される症状ですが、これも三半規管が交感神経を刺激して、今抱えている慢性症状を悪化させているのではないかと考えられています。
以上のことが気圧の変化に伴って起こるわけです
が、ではそれに備えるにはどうすれば良いでしょうか。
天気痛に備えよう
(1)規則正しい生活を送る
天気痛は原因がはっきりと分かっているわけでもなければ、これをすれば万全というような対処方法があるわけでもありません。
活動的な昼間に優位になる交感神経と、夜間に優位になる副交感神経の働きを正常に保つためには、よく寝て、栄養をしっかり摂って、適度に運動して、規則正しい生活を送るということが最も大切となります。
自分の生活を今一度見つめ直して、良い食事や良い睡眠を阻害する要因が何か、何がボトルネックになっているのか、考えて改善していきましょう。
カフェインの摂取量を抑えてみるのもいいと思います。
(2)ストレートネックを解消する
耳の血行が良くなかったり、神経の伝達がうまくできていなかったりする人には、首の骨格が、従来持っている弯曲を失い、ストレートネックの状態になっている人が多いといいます。
そのため、ストレートネックの解消は、天気痛を改善する助けになると考えられます。
ここからは私の専門になりますが、ストレートネック「のみ」を改善することはあまり現実的ではなくて、フラットランバー(腰の生理弯曲が失われた状態)、ひいては全身の姿勢の改善が有効です。
また、スマホを覗き込むのは、必要最小限に留めましょう。
家での情報収集はPCに置き換えると、作業もしやすくなります。
寝る前のスマホの使用は、副交感神経の働きを妨げないためにも、なるべく控えてください。
(3)痛み止めの薬を服用する
市販の痛み止めを服用して、症状が変わるか試してみましょう。
こういう、「リスクは低いけど問題解決につながる可能性がある」ものは、少しずつ始めて、いろいろ試行錯誤してみる習慣を持つといいですね。
ただし、市販の痛み止めを自己の判断で長期間服用する場合は注意が必要です。
痛み止めの使用に不安や疑問があれば、医師に相談しましょう。
以上、雨の多い時期を乗り切るためのヒントにしてくれたら幸いです。
雨の日も心軽やかにいけたらいいですね。
[著者]
まくらくま
関西カイロプラクティック医学院卒業
一般社団法人KCS会員
KCSセンター武蔵小杉セラピスト
「背骨をやさしく動かして不調を改善します。キレイな身体はキレイな脊柱から。」
KCSセンター武蔵小杉
https://www.kcs-center.com/centers/2804/
配信: キレイ研究室
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