犬が『拗ねる』原因5つ 愛犬がいじけているときに見せる仕草や行動とは?

犬が『拗ねる』原因5つ 愛犬がいじけているときに見せる仕草や行動とは?

犬は人間に、自分の気持ちを言葉で伝えることはできませんが、行動や仕草を通して伝えてきます。もし飼い主さんが「もしかしたら拗ねている?」と感じたのなら、おそらく愛犬は飼い主さんの行動の何かに不満を持ち、拗ねたりいじけたりしているのです。そこで今回は、犬が「拗ねる」原因について、いじけているときに見せる行動とあわせてご紹介します。

犬が「拗ねる」原因

愛犬の様子を見ていると、「なんだかいつもと様子が違うな」と感じることがあります。病気の前兆かもしれませんが、飼い主さんの行動に不満を感じたり望み通りにならなかったりして、拗ねているのかもしれません。

いつもは飼い主さんに素直に従っている愛犬が、わざとよそよそしくしたり、不平がましい態度を見せた場合は、「拗ねている」と考えてよいでしょう。人間の2〜3歳児並みの知能を持っている犬のことですから、拗ねたりいじけたりしても何ら不思議ではありません。

そこで今回は、犬が「拗ねる」原因について解説します。愛犬が拗ねたりいじけたりしているときに見せる仕草や行動には、どのようなものが該当するのでしょうか。

1.飼い主さんの関心がよそに向いてしまったから

飼い犬の住んでいる世界はとても狭く、飼い主さんやそのご家族だけが頼りだと言っても間違いではありません。愛犬にとって飼い主さんは、親同然の存在です。そんな犬にとって、飼い主さんの関心が自分から離れてよそに向いてしまうのは、一大事です。

特に飼い主さんのご家庭に赤ちゃんが生まれたとか、新しい犬を迎え入れたというような、自分よりもか弱くて、飼い主さんからの保護が必要な新しい家族が増えた時には要注意です。

2.仲間外れにされたから

犬は、一緒に暮らしている群れの仲間を家族とみなしているため、とても強い仲間意識を持っています。そのため、自分だけが仲間外れにされたと感じると、受けるショックも相当なダメージに繋がるようです。

自分だけが家に残され、他のご家族が皆で一緒に出かけていき、楽しそうに帰ってきたときなどは、強烈な疎外感を感じて拗ねてしまうことがあります。

3.寂しいから

単純に退屈で何もやることがない、長いこと放っておかれて寂しい、留守番の時間がいつにもまして長いといったような状況でも、拗ねることがよくあります。

最近お仕事などが忙しくなり、愛犬と遊んだりスキンシップを図ったりする時間が減っていると感じている場合は、短時間でも良いので時間を作り、愛犬を安心させてあげるようにするべきでしょう。

4.期待が外れたから

飼い主さんに何かを期待していたにも関わらず、期待通りにならなかったときにも拗ねてしまうことがあります。期待している内容は、食事やおやつの時間だったり、もっと美味しいものだったり、一緒に遊びたかったりとさまざまです。

食事時間や遊び方などが習慣化している場合は、いつもと異なる時間や内容だと期待外れに感じてしまい、拗ねることが増えてしまうでしょう。特に食事や散歩の時間などは、意識して固定の時間に決めてしまわない方が良いでしょう。

5.嫌なことをされたから

嫌なことがあった、嫌なことをされたという場合にも、拗ねることがあります。忙しくて無視してしまったり、散歩に見せかけて動物病院に連れて行ったり、嫌いな洋服を長時間着させたりなど、心当たりのある飼い主さんもおられるのではないでしょうか。

愛犬が拗ねていじけているときに見せる仕草や行動

では、上記のような原因で愛犬が拗ねていじけているときには、どのような仕草や行動を見せるのでしょうか。

無視する

拗ねている犬の代表的な行動が、「無視」です。

飼い主さんから名前を呼ばれると喜んで駆け寄ってくる犬が多いと思いますが、拗ねたりいじけたりしているときは、明らかに聞こえる場所にいても聞こえないふりをして無視します。

無視するだけではなく、呼ばれたことに気付かないふりをしてケージに入ったり飼い主さんから見えないところに行ったりして、そーっとこちらを伺っていることもあるでしょう。

悲しげな表情でじっと見つめる

少し離れた場所から悲しげな表情で飼い主さんをじっと見つめている場合も、拗ねているサインのことが多いです。

「フセ」など低い体勢で上目遣いをしていることが多く、口元をぎゅっと閉じて緊張気味にも不機嫌そうにも見えます。小さく物悲しそうな声を出すこともあります。

気を引こうとする

無視や隠れるなどの静的な行動ではなく、飼い主さんの気を引こうと積極的な行動を見せる犬もいます。

それは、かまってもらえず寂しいとか、ご家族から置いてけぼりにされたといったような状況のときに多く、モノを壊したり散らかしたりといった行動になります。

飼い主さんが反応を示してくれるとわかっている行動をするため、トイレ以外の場所で粗相をしたり、大きな声で吠え続けたりと、その犬と飼い主さんの関係性によってさまざまな行動が考えられます。

諦めて身を引く

飼い主さんにこちらを向いてもらうことを諦めて、身を引いたような行動を見せる場合もあります。

飼い主さんに呼ばれる前から何処かに隠れて姿を表さないとか、いつもなら起きて遊んでいるような時間にふて寝をしている、というような行動です。

ただし、そのような行動の原因が実は病気だった、という場合もあります。そのため、目を覚ましても元気がない、いつまで経っても出てこないなどの場合は、動物病院で診てもらいましょう。

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