歯科訪問診療でできること、できないこと

歯科訪問診療でできること、できないこと

歯の治療は歯科クリニックにいかないと治療できないイメージが強いですが、実は歯科訪問診療で自宅などにいながら歯の治療を受けることが可能です。歯科訪問診療とは、何らかの理由によって歯科クリニックに通うことができない方が利用できる制度で、一般の方が利用することはできません。

歯科訪問診療が可能な方

歯科訪問診療が可能な方は、健康的で歯科クリニックに通院できる方ではなく、病気やケガによって歯科クリニックへの通院が困難な方に限定されます。知的障害者や精神障害者、車椅子利用者など、要介護状態の区分のみに基づいて歯科訪問診療の可否が判断されることはなく、歯科医師によってそれぞれの状況を見極めて適正に判断されます。従って、医科の外来診療を受けている患者様でも、歯科医師によって歯科訪問診療が必要と判断した場合は、診療が可能となります。

歯科訪問診療と歯科外来診療との違い

歯科訪問診療と歯科外来診療との違いは、診察を行う場所が設備の整ったクリニックではなく、自宅や高齢者施設などであることや、診療対象となる患者様の年齢の多くが高齢者になることです。また、健康状態も歯科クリニックに通うことができない状態となるため、良好とはいえません。さらに、患者様との意思疎通が行いにくいのが現状なので、付き添いの方からの情報提供によって状況を把握することも多くなります。これらを考慮すると、歯科訪問診療では慎重な対応が求められることがお分かり頂けるでしょう。

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