「褒めている」は愛犬にとってご褒美なのかを見極めよう
アドバイスでも「褒めましょう」という内容はよく聞きます。
飼い主さんもそれを見聞きして「おりこうね!」と高い声で褒めたり、撫でたりして褒めている人は少なくありません。
しかしなかなかうまくいかず、「褒めてるのに全然効果がない。褒めるしつけはこの子には合っていない。」と、結論をつけてしまうケースもとても多いです。
ですがそれは、決して褒める方法が悪いのではなく、ご褒美がご褒美として機能していないだけなのです。
まずこの誤解を1つ知ることが、本当の意味で「褒める」とはどういうことなのかの理解に繋がります。
愛犬にとってご褒美になっていれば行動は増える
では『褒める』とはいったい何なのかというと、相手にとって「もっとこうしよう!」と思えるだけのご褒美になっているものです。
つまり、どんなに飼い主さんが「おりこうね!」と声をかけて撫でたりしても、その声掛けや撫でられることが愛犬にとってご褒美と思っていなければ、ご褒美として機能していないということになります。
むしろ撫でられるという行為事態を「やめてほしいな」と、愛犬が感じているケースは多いです。
そのすれ違いにより、飼い主さんは「褒めているのに全然覚えてくれない、この子には褒める方法は向いていない」となってしまい、愛犬は「撫でたり高い声を出されても嬉しくないからやらない」となってしまいます。
ただし誤解してほしくないのは、もしその子にとって声掛けや撫でられるという行為が、そのときとった行動の結果のご褒美として機能しているのであれば、どんどん覚えてほしい行動は増えていくということです。
つまり「その子にとってどうなのか?」を考えられなければ、うまくいかないのは当たり前なのです。
配信: わんちゃんホンポ