■PTAを退会した途端、ブーイングの嵐
「任意である」ことを理由にPTAを抜けたという女性。まわりから責められてしまう羽目に……。
「息子の通う小学校は、全校生徒が100人にも満たない小さな学校です。そのためPTAなど、親の出番も多く、大変です。
私は結婚を機に今の家に引っ越したのですが、いわゆる田舎のため、コミュニティも狭く同調圧力も強いです。私はそんな環境に馴染めなかったこともあり、息子が3年生になるタイミングで一応任意とされているPTAを退会しました。
『PTAを抜ける』というのは前代未聞だったようで、近所の保護者からはブーイングを食らいました。わざわざ自宅まで来て、『PTAを抜けた勇気は尊敬しますが、私たちが築き上げてきた和を乱さないでいただきたい』と叱られました。とはいえ強制力はありません。戻る気持ちがないことを、あらためて伝えました。
すると後日、さらに人数を増やしてやってきました。『自分だけ役員をやらないのはずるい』『子どもがお世話になっているのに無責任』など、言いたい放題言って帰っていきました。
『ずるいと思うなら自分たちも抜けたらいいのに』と思う反面、この地域では同調圧力がはたらき、人と違うことはできないのだろうとも思います」(40代・女性)
これ、同じようなことで悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか。住む場所によって差をつけるわけではありませんが、地域のつながりの強弱などは、PTAに限らず「組織」に影響しそうです。
■小学校のバザーで商品を予約。さらに悪口まで……
小学校の定番行事「バザー」。子どもたちの楽しい思い出になるはずのバザーで、わがまま放題のママたちがいたのだとか。
「子どもが通っていた小学校では、年に一度『子どもたちに楽しんでもらいたい』という気持ちを込めて、縁日や型抜きなどの懐かしい遊び、バザーが開催されます。それらを準備するのは、先生たちとPTA、そして地域の方々です。
バザーで最も多く寄贈されるのはコップやグラス、皿といった食器類ですが、特に人気が高いのはサランラップや洗濯洗剤、固形せっけん、サラダ油といった日用品でした。
大人たちは子どもたちのために朝早くから準備をして、ずっと仕事をしているので、お祭りが始まってしまうとバザーに立ち寄る時間もほとんどありません。
衣食住を支える親としては、そういった消耗品を少しでもお得に手に入れたいという気持ちもありますが、子どもたちが楽しんでくれるのが一番。みんなグッと堪えています。
しかし、バザーが始まる前に見て回り、物色する人もなかにはいるのです。品物にかけてある布をめくって、陳列をぐちゃぐちゃにされてしまうことも。ある人は、『これとこれとこれ、予約ね!』と言い残して持ち場に戻っていきました。私は『やめてください!』『予約制ではありません!』と注意しましたが、ものすごい形相で睨まれました。
また、子どもたち用にハンドメイドのブレスレットや編みぐるみなどを作ってくださる方も多いのですが、それらの作品を見て『これダサイわよねぇ』『どうせ売れ残るだろうからその頃にまた来ましょ』と、大きな声で話す人も……。せっかく作ってくださったのに失礼だし、本来の目的はどこにいってしまったのだろうと考えさせられました。
イベントは無事に終了しましたが、その後の決算報告・反省会でこれらのことを改善点として力説したのですが、その場にいたほぼ全員に渋い顔をされました。結局、今もなお何も変わっていないようです」(40代・女性)
子どものためのイベントなのに、こういうことをする大人がいると興ざめですよね。改善もされていないとのことで、根深い問題なのかもしれません。
(文・イラスト:ママテナ編集部)