サークルの参加で変わった意識
マラソンサークルといっても平均年齢は高めなので、てっきり皆で楽しく走る程度だろうと考えていました。しかし、その考えは甘く、最初の集まりで代表を務める男性から聞かされたのは、「数カ月後に控えた大会への参加」という驚くべき目標でした。
私が入ったのは、さまざまな地域で開催されているマラソン大会に参加をして、それぞれが設定した目標をクリアするという本格的なサークルだったのです。「健康維持ができれば」くらいの気持ちでいた私にとってあまりにも過酷でしたが、話を聞いてしまった以上はやめるとも言えません。
なまった体に鞭を打ち、他の人に食らいつくようにトレーニングを続けた結果、人並みに体力がつき、無事に完走することができました。この経験が私の意識を変えるきっかけになりました。健康目的で始めたマラソンが、厳しいトレーニングと大会への出場で陸上に夢中になっていた学生時代の気持ちを取り戻すきっかけになったのです。
まとめ
無趣味で仕事人間だった私にとって、老後は孤独とつまらない日々が続くと思っていました。しかし、マラソンを始めたことで同じ趣味を持つ友人ができただけでなく、大会で記録を出すという目標も手に入れることができました。健康診断がきっかけとはいえ、新しいことにチャレンジしてよかったです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
文/山本 育三郎
著者/シニアカレンダー編集部
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