犬がカメラを嫌がる時に考えられる理由3つ なぜ目線を逸らすの?上手く撮影するコツとは

犬がカメラを嫌がる時に考えられる理由3つ なぜ目線を逸らすの?上手く撮影するコツとは

愛犬にカメラを向けると、顔を背けたり逃げてしまったり…ということはありませんか。この記事では、犬がカメラを嫌がる理由について解説します。上手く撮影するコツも合わせて紹介しますので、ぜひチェックしておきましょう。

犬がカメラを嫌がる理由

カメラを向けられた犬が嫌がるようなそぶりを見せると、(恥ずかしいのかな?)と考える人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

犬はカメラで撮影されることで画像が残るなどといったことは理解できないので、人間のような照れや恥ずかしさは感じることはないと考えられています。

では、照れや恥ずかしさを感じないのにカメラを嫌がるのはなぜなのでしょうか。

そこで今回は、犬がカメラを嫌がる時にかんがえられる理由について解説します。カメラを使って愛犬を撮影したい場合には、その理由を学んでおきましょう。

1.見つめられるのが怖い

犬はカメラを向けられると、レンズやカメラそのものに恐怖心や不安感を抱くことがあります。

見知らぬものがすぐ目の前に来たり、じっと見つめられたりすると、人間でも不安になると思いますが、犬も同じように感じます。

人間の場合、カメラのレンズは撮影のために向けられているものと理解できますが、犬は事情を理解できないのでただ漠然と不安を感じます。

特に、レンズは「目」に似ているため、見つめられている意識が強くなる傾向があります。動物にとって見つめることは、親しい間柄でない限り、敵意や威嚇の意味を持つとされています。

そのような不安感から、「カメラのレンズ=見つめてくる目」から視線を逸らそうとする犬は少なくありません

2.飼い主さんの態度に驚いている

愛犬の可愛い表情や様子を撮影するために、ついつい一生懸命になってしまう飼い主さんは多いと思います。

そして「動かないで!」「こっち向いて!」「ダメダメ!」など、慌てたりうまく行かずにイライラしたりする様子を見せると、犬は不安やストレスを感じることがあります。

一生懸命になるあまり、表情が怖くなってしまったり口調が強くなってしまったりすることも多く、犬は怒られていると勘違いしてしまうことにあるのです。

3.フラッシュやシャッター音が怖い

カメラやスマホで犬を撮影するとき、そのシャッター音やフラッシュを犬が不快に感じることがあります。

「カシャ!」「パシャパシャ!」といった音を気にしない犬もいますが、音に敏感な犬は驚いたり不快に思ったりすることがあります。一度苦手意識を持つと、シャッター音が聞こえてくるとだけでストレスを感じることもあるでしょう。

また、シャッター音以上に気をつけたいのが、フラッシュです。暗い場所での撮影でフラッシュを使うことはごく普通のことですが、犬の目にとっては強い刺激となりかねません。

犬の目の中には「タペタム」という層があり、暗い場所でわずかな光を捉えて強く感じられます。暗い場所でも安全に行動できる反面、フラッシュのような強い光を受けると目がダメージを受けることがあるので注意しましょう。

オートモードで撮影すると勝手にフラッシュがつくこともあるので、犬の撮影時にはフラッシュ不使用の設定をしっかりとおこなっておくと安心です。

犬の写真を上手く撮影するコツ

愛犬の様々な表情をカメラにおさめたいという飼い主さんは多いでしょう。

ここからは、愛犬がカメラに苦手意識を持たず、ストレスなく撮影ができるように、上手な撮影のコツをおさえておきましょう。

飼い主さんが楽しそうにする

楽しく愛犬の撮影をするときに最も大切な要素は、飼い主さんの行動です。イメージ通りの撮影をするために、ついついポーズを強要したり、怒って動きを止めたりすると、犬はカメラでの撮影を嫌いになってしまいます。

犬の撮影をするときは、飼い主さんが笑顔で楽しそうにおこなうことが大切です。明るく声かけをして視線を集めたり、一緒に走ったり遊んだりして犬の可愛い姿を引き出しましょう。

また、撮影に真剣になりすぎると、真顔になってしまったり知らず知らずに怖い顔になってしまったりすることもあるので、カメラを向けるときの表情も意識してください。

撮影後に思い切りほめる

楽しそうに撮影をすることと同時に、撮影後は愛犬を思い切りほめてあげることも大切です。

犬にとって、カメラでの撮影が何を意味するのかわからないので、飼い主さんが「撮影=楽しいこと、うれしいこと」と教えてあげることをおすすめします。

犬が撮影に飽きないうちに短時間で終わらせて、その都度たっぷりほめたり遊んだりしてあげましょう。そうすることで、撮影自体にいいイメージがついて、カメラに苦手意識を持ちにくくなります。

自然な姿を撮影する

すでに苦手意識を持ってしまっている犬の場合、強引に撮影してしまうことで、犬がますますカメラを嫌いになってしまう可能性があります。

そのような犬の場合、愛犬の視線をカメラに向けてしっかり撮影するのではなく、愛犬の自然な様子をさりげなく撮影するといいでしょう。

たとえば、犬が寝ているときやおもちゃに夢中になっているとき、外を見つめているときなど、犬がカメラを意識していないときに撮影してみてください。

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