現役保育士であり、さまざまなメディアで活躍している「てぃ先生」は、子育て中のファミリーに寄り添う心強い存在。そんなてぃ先生に、読者のお悩みに応えてもらいます。
今回のお悩み:挑戦する力を身に付けるには?
うちの子は3月生まれで体も小さく、周囲とできることが雲泥の差。園でも制作や運動などが難しいと「できない」と大泣きしているそう。どうしたら挑戦する力が身に付きますか?[3歳、中学生のママ]
まずは子どもの「自信」になるものを育ててあげて
大人もそうですが、「挑戦しよう」と思うためには、何かしらの「自信」という「幹」が必要です。子どもにとっての幹は、好きなものや得意なこと。例えば「僕は電車が好き。電車の名前をたくさん言える」という幹があれば、苦手な運動をするときに「僕はあんなに電車の名前を覚えられるんだから、運動もできるかも」と思いやすいでしょう。幹は「指パッチンができる」「口笛が吹ける」など、大人には無意味や無関係に感じることでもOK。子どもの自信となる幹を見つけて大事に育ててあげれば、運動や制作など新たに挑戦することの枝葉も、折れずに伸びていくと思います。
それでも挑戦することが難しいようなら、挑戦してほしい物事に子どもが興味や関心を抱くような流れを作ってあげて。ダンスを踊るなら、「まずは片足で立つ」など「自分もできそう」と思ってもらえるような小さいハードルを設定し、少しずつ自信を積み上げていけるといいですね。
3月生まれを気にされているようですが、3月生まれが劣っているということはありません。他の子とは比べずにわが子に目を向け、焦らずに幹を育ててあげてください。
ここがPoint!
子どもが自慢することや何度も「見て」と言うことは、幹になる可能性が。「もう分かったよ」などと邪険にせず、その楽しさややりがいに共感してみて。
Profile
てぃ先生
現役保育士16年目。SNSの総フォロワーは180万人を超えるインフルエンサーとして活躍。現在はSNSだけでなく、報道番組からバラエティー番組まで幅広いジャンルのテレビにも出演し、「いま一番相談したい保育士」と紹介されることも。
配信: あんふぁんWeb