私は定年退職後に、若いころからの夢をかなえるために移住を決断しました。しかし、事前に十分な調査もせずに見切り発車的に行動してしまったため、安定した生活を送れるようになるまで苦労の連続でした。私が移住に至った理由や苦労エピソードを紹介します。
憧れの生活に向けて
私は若いときからキャンプや釣りなどのアウトドアレジャーが趣味で、定期的にソロキャンプや渓流釣りを楽しんでいました。レジャーそのものを満喫する目的もありましたが、自然の中に身を置くことで日常生活のストレスを発散できるというのも理由の1つです。
しかし、そんな楽しいアウトドアにも1つだけ移動の手間と労力という悩みがありました。東京にある自宅から近隣のキャンプ場まで車で片道2時間近く掛かります。力も体力もある若いときはそこまで気になりませんでしたが、年齢を重ねるにつれ徐々に運転がつらく感じるようになりました。
踏み切ったのは山の購入
高齢者の操作ミスによる事故の報道を新聞やテレビで頻繁に目にするたびに、自分もいずれは他人事ではなくなると感じ移住を決めました。移住というと地方に住宅を購入して生活するイメージを持たれがちですが、私が選んだのは山そのものの購入です。
山を購入してそこに住めば、車の運転や大きな荷物を持ち運ぶ必要もなく、毎日好きなだけアウトドアレジャーを楽しめると考えたのです。貯金や退職金など資金に余裕があったので購入自体は問題ありませんでしたが、いざ生活を始めるにあたって予想外の苦労が待ち受けていました。
配信: 介護カレンダー