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地震はいつ起こるかわかりません。夜間に大きな地震が起きることも十分ありえます。今回は夜間のいくつかの状況を想定し、大きな揺れを感じた時にどんな行動を取ったら良いか、また、事前にどんな準備をしておくと良いかを考えてみました。
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帰宅中など、自宅から離れた場所で被災したら
まずは、仕事や学校などで外出していて、自宅から離れた場所で大きな地震が起きた場合を考えます。
無理に自宅に帰らず、近くの避難所か職場・学校で待機する
その場合は、「無理に離れた自宅に帰らずに、近隣の避難所に行くか、もしくは職場・学校が近いならそこに戻る」というのが基本です。安全な場所に待機して、状況が落ち着いたら帰宅します。その際は、緊急車両の妨げになるため、自家用車を使うのは避けましょう。
防災ポーチを常に持ち歩こう!
外出先での被災を考えると、やはり防災ポーチを常に持ち歩いておくことがとても重要です。さらに、職場用の防災セットや、車を使う人なら車載用の防災セットも準備しておくと安心です。
「オフィスにあると安心!自分で用意する職場用マイ防災セット」
「車載用防災セットを作ろう! 車中泊を想定したグッズも紹介」
人の多い場所では落ち着いて行動する
駅や電車内、ショッピングモール、繁華街など人の多い場所にいる場合は、「落下物に注意する」「落ち着いて行動する」というのが大事なポイントです。慌てて走ったりすると将棋倒しのような事故が起こる危険性もあります。施設内にいて施設のスタッフの指示がある場合はそれに従いましょう。
駅や電車内、繁華街やデパート等にいる時に被災した場合に取るべき行動はこちらの記事で詳しく紹介しています。
「【地震発生!駅・電車編】どう行動したらいいか知ってますか?」
「【地震発生!街なか・お店編】そのときとるべき行動とNG行為」
子どもには「こういう場合はどう行動するか」を教えておく
学校や習い事で夜間に一人で外に出ることがある子どもにもどのように行動すべきか教えておくと安心です。「地震が起きて電車が止まったらどうする?」など具体的な状況を想定して準備しておきましょう。
料理中に被災したら
キッチンで料理中に被災したら、まずはキッチンから離れて家の中の安全な場所にすぐ移動します。「家の中の安全な場所」とは、家具が倒れてきたり物が落ちてきたりする心配がない場所です。家の中に少なくとも1か所は作っておくと良いでしょう。
キッチンは危険、家の中の安全な場所に移動しよう
キッチンは割れ物や刃物、大型の家具・家電が多く、物の量も多いので地震の際は危険です。まずその場から離れることが大事です。
キッチンをより安全な場所にするために、地震を想定して物を配置することをおすすめします。物が落ちてきた際のケガを減らすために、重いものは下に、軽いものは上に収納するのが基本です。
物が落ちてこない安全な部屋づくりについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
「あなたの家の中は安全?物が落ちてこない部屋づくりのススメ」
大きな揺れがあると火の元が気になりますが、ガスメーターには大きな揺れ(震度5以上)を検知すると自動でガスがストップする機能がついています。自動で火が消えるので、火を消すために揺れている中キッチンに入っていくことはやめましょう。また、ガスコンロに近づくと、熱された鍋が落ちてきてやけどすることも考えられます。まずはキッチンから離れることを考えましょう。万が一火が消えていない場合は揺れが収まってから火を消します。
配信: 防災ニッポン