【衝撃】結婚件数が“過去最低”に…その裏で注目される《事実婚》 果たしてメリット・デメリットは?

【衝撃】結婚件数が“過去最低”に…その裏で注目される《事実婚》 果たしてメリット・デメリットは?

内縁関係を選ぶメリットとは?

 内縁の関係を選ぶメリットはいくつかありますが、まず思い浮かぶのが法的手続きを経ずに共同生活を送ることができることでしょう。

 ひと昔前は「結婚 = 婚姻届を提出」というイメージが強くありました。しかし、特に若い世代にとっては、長く一緒にいるために必ずしも法律上の夫婦になる必然性はなく、事実婚をして一緒に生活するだけで十分と考える人もいます。

 内縁の夫/妻を選ぶメリットとして、姓を変更しなくてもいいという点も挙げられます。

 現在の日本では夫婦として法的手続きを済ませるにあたっては、夫婦でどちらか一つの姓を名乗らなければいけません。選択的夫婦別姓が導入されれば事実婚のトレンドにも変化が起きるかもしれませんが、このような理由からひとまず事実婚を選択するカップルもいます。

 姓を変更することによって、仕事の関係者への説明や、銀行口座やクレジットカード、健康保険証などの名義変更をする必要が生じます。これらの煩雑さを伴わずに夫婦関係を築けるのも、メリットの一つと言えるでしょう。

内縁関係のデメリットとは?

 デメリットとしては、まず内縁の関係は法律上の婚姻関係ではないため、法的な保護が不十分な面があります。

 例えば、婚姻関係にある夫婦が離婚した際には、財産分与や慰謝料などが法律で定められていますが、内縁の関係ではそのような法的な保護が期待できません。そのため、内縁の関係で相手との間でトラブルが生じた場合、法的な手段での解決が難しいという状況が生じる可能性があります。

 さらに、内縁の関係においては、共同生活を送っているとはいえ、法的な契約や権利義務が明確に定められていないため、トラブルが起きた際の法的解決が複雑化しやすいという側面も考えられます。

 相手との間での合意があっても、法的な根拠が不十分であるという点は、内縁の関係における大きなリスクと言えるでしょう。

 内縁の関係を選択する場合は、お互いの意思疎通や相手との信頼関係を築くことが重要です。また、将来を見据えてしっかりと話し合いを行い、お互いの意見や希望を尊重することが大切です。

(岩井なな)

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