過去の壁画をチェック
「MURAL MEDIA at ミカン下北」の今までの壁画も紹介しよう。
第一期は、「WHOLE9」。2023年11月に京王電鉄の協力のもと、「明治」をクライアントとして「壁画広告」を描いた。この壁画広告は明治 ザ・チョコレートのリブランディングをテーマとし、大阪在住のペイントユニットWHOLE9が描いた。
11月の1週間にわたって描かれ、通常の屋外広告とは異なる人々の反応があったとのこと。徐々に壁画が出来上がる様子に、「何ができるんだろうね」「あっチョコレートなんだ、Meijiなんだ」とさまざまな声が。1週間のうち写真撮影した人は500名以上に昇り、下北沢の街を行く人の目を楽しませたという。
以降、この壁面は広告としての利活用だけではなく、下北沢の街並みの一部として常にアーティストが代わり、数ヶ月ごとにリニューアルされる壁面となっていった。
WHOLE9×明治の壁面が終了した後は、アメリカで活躍する女性ペインターJUURI氏がダイナミックな壁画を描いた。モチーフとしたものは「三番叟(さんばそう)」。三番叟とは神事儀礼の舞曲の一つで五穀豊穣、延命長寿、子孫繁栄を祈り、鈴を持って踊るものだ。
2024年の始まりのアートにふさわしいテーマと、「ミカン」という名前と親和性がある形、ダイナミックな女性の相貌は2024年5月まで下北沢の街に彩りを与えた。
今後の展望
壁画は景観として町づくりの一端を担うだけではなく、アーティストと人々との交流に繋がり、日本のアート文化やアーティスト育成の一助になると信じている「NOMAL ART COMPANY」。また、最もカジュアルな芸術と言える壁画が、日本のアート市場の裾野を広げてくれることを信じ、今後も電鉄などインフラ事業者との連携のもと、「MURAL MEDIA」を増やしていく考えだ。
下北沢に行った際は、「MURAL MEDIA at ミカン下北」に注目してみては。
■MURAL MEDIA at ミカン下北
住所:東京都世田谷区北沢2丁目6−4
NOMAL ART COMPANY公式HP:https://nomalartcompany.jp
(ソルトピーチ)
配信: STRAIGHT PRESS
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