1877年創業のTANAKAYAが手掛ける「長崎カステリーヌ」は販売開始から1年で新感覚スイーツとして数々の賞を受賞している。そんな「長崎カステリーヌ」の‟切れ端”からパティシエの想いとアイデアから新たに誕生した「ハジッコロン」が販売されている。
カステリーヌの「ハジッコ」
今や長崎の銘菓として知られる「カステラ」は、16世紀後半ポルトガルから伝わり長い歴史を重ねてきてた。そんなカステラに濃厚たまごのテリーヌが新たなタッグとして加わったのが、1年前に発売開始した「長崎カステリーヌ」だ。令和5年度長崎県特産品新作展で「ながさき手みやげ大賞」を受賞するなど、販売わずか1年で数々の賞を受賞している。
賞の受賞で注目を集める一方で、パティシエが丹精込めて1つずつ焼き上げる過程では、カステラのフォルムである長方形に仕上げる際に角を切り落として成型し、必ず切れ端が生じてしまう。
泣く泣く廃棄していく中で、商品を作り、販売するだけでなく、フードロスを削減すること、または活用することが「つくる責任」としてこの課題に向き合うことを決めた。
カステリーヌを手掛けたパティシエ国際大会日本代表チームでキャプテンを務めた鍋田幸宏シェフがカステリーヌの「ハジッコ」をどうアップサイクルして提供するか試行錯誤を重ね、いきついたのが「ハジッコロン」だ。
カステリーヌをアップグレードした「ハジッコロン」
カステリーヌの魅力でもあるテリーヌとカステラ生地を一口で味わえる小さなケーキに成形。プレーンは甘いホワイトチョコレート、ショコラはコク深いチョコレートをコーティングして包み込んだ。ケーキの中には、プレーンはあんず、ショコラにはいちじくのドライフルーツを入れ、果実の芳醇な香りと味のアクセントとして楽しむことができる。
ハジッコをそのまま提供するのではなく、新たなカステリーヌの楽しみ方としてアップデートして風味豊かな大人なスイーツへと生まれ変わった。
配信: STRAIGHT PRESS