佐野らーめん:塩分がいちばん少なめ
――「佐野らーめん」について、成分や具材などの特徴を教えてください。
猪坂 「佐野らーめん」は、今回の中では最も塩分少なめの商品です。ただしそれでも1食5.6gとなっており、女性の1日の目標量の4/5以上を摂取することになってしまうので、スープは全部飲まずに残すようにすると良いですね。
具材は、レトルトタイプの豚肉(チャーシュー風)とメンマが使用されているため、一般的なかやくよりも、より本格的な味わいを感じられるでしょう。
喜多方ラーメン:複雑な味わいが楽しめるスープ
――「喜多方ラーメン」について、成分や具材などの特徴を教えてください。
猪坂 「喜多方ラーメン」は比較的脂質が少なめですので、1食で352kcalとカロリーはそこまで高くありません。具材は、チャーシュー風の味付豚肉と、ねぎ、なると、メンマの4種類。スープにはポークエキス、チキンエキス、チャーシュー風味エキス、魚介粉末などさまざまな動物性の食材が使われているので、複雑な味わいを楽しめるのではないでしょうか。
麺はもちもちした平打ちタイプなので、もちもちした食感が楽しめるので、ゆっくりよく噛んで食べるようにすると早食いも予防できて良いですね。
管理栄養士が選んだベスト1は「佐野らーめん」
佐野らーめん 写真:サイゾーウーマン
――栄養面を踏まえて猪坂先生が選ぶなら、どれにしますか?
猪坂 そうですね、どれもおいしそうですし、栄養成分的にはそこまで差のない商品も多いのですが、強いて選ぶとしたら最も塩分が少ない、「佐野らーめん」でしょうか。
塩分を摂りすぎるとむくみやすくなったり、食欲が増進して肥満につながったりしてしまうので、できるだけ摂りすぎないようにするのがおすすめです。
また、この商品は具材が乾燥タイプではなくレトルトタイプになっているので、その分、より実際の食材に近い味わいが楽しめるのではないかと思います。
――組み合わせにおすすめの副菜があれば、教えてください。
猪坂 どの商品も、たんぱく質は少なめなので、トッピングとしてゆで卵や鶏ハムなどを追加すると良いですね。より、筋肉の材料となるたんぱく質を補うことができます。さらに野菜類もかなり不足するので、たっぷりのカットねぎや蒸しキャベツ、ワカメなどで、ビタミンやミネラル、食物繊維を補給したいですね。
特に野菜や海藻類に含まれる水溶性食物繊維は余分な脂の吸収を抑えてくれるので、先に野菜類を食べてからラーメンを食べる方が太りにくくなります。また、そういった野菜や海藻類には、摂り過ぎた塩分を体外に排出するのを助けてくれる「カリウム」というミネラルも含まれるので、ラーメンのお供として大切な存在ですね!
編集部が実食!「佐野らーめん」
栃木県のご当地ラーメンである「佐野らーめん」。初めて食べたのですが、かなり「あっさり」した味わい! ジャンク感がないので、飲んだ後の「締めラーメン」にしても罪悪感が少ないかもしれません。
個人的にはもう少しパンチが欲しかったので、途中で黒コショウをプラスしました。麺はもちもちの平打タイプでしっかりとした歯ごたえ。チャーシュー&メンマも、カップ麺のかやくにありがちな「ペナペナ感」は皆無。肉のおいしさとシコシコ感がしっかり楽しめましたよ!!
配信: サイゾーウーマン
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