水郷の町・日田の原風景を“より間近に”感じる空間へ
写真:水崎浩志
「すてーき茶寮 和くら」の最大の特徴は、食事中に楽しめる、鉄板蔵のメインカウンターからの三隈川の眺望。窓まわりの仕様を見直すことで、より間近に川の佇まいを感じられるようになった。さらに、波打ち形状が特徴的な蔵の壁は、その形や既存の石巾木を活かしつつ左官材で再度仕上げ直し、床は瓦タイル敷で貼り替えて建物の雰囲気の質感に合わせている。
写真:水崎浩志
また、エントランスは木製建具からガラス戸に変更し、すっきりとした印象を作ってアプローチの要素を少なくすることで、入口から内部への期待感を高めた。
鉄板蔵とエントランス周りを中心にリニューアル
二俣公一氏/ケース・リアル主宰
リノベーションを手がけたのは、福岡と東京を拠点に活動する、空間・プロダクトデザイナーの二俣公一氏。
園田真也氏/園田建設社長
施工は、地元日田の園田建設が担当した。
写真:水崎浩志
鉄板焼スペースがある川に面した「西土蔵=鉄板蔵」と、
「東土蔵=茶寮蔵」で構成した一体の建物を、鉄板蔵とエントランス周りを中心にリニューアルし、土蔵の良さを生かすため、基本的なレイアウトは大きく変えず、仕上げや細かな作りの変更を積み上げることで全体を更新した。
配信: STRAIGHT PRESS