【梅雨時期のメンタル不調】5月病より注意?《6月病》ってなに?原因と対策を心理カウンセラーが解説

【梅雨時期のメンタル不調】5月病より注意?《6月病》ってなに?原因と対策を心理カウンセラーが解説

自分の不調を知り、自分に合う予防をしよう

 自分の不調やクセを自分が理解することで、自分に合う予防や対策ができます。 ここでは基本的なことをお伝えします。ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。

(1)生活に規則性をもつ

 例えば夜型の人は無理に早寝早起きをするのではなく、寝起きする時間を決めると良いでしょう。毎日違う時間に寝起きするよりも、大体の時間をそろえた方が睡眠の質も上がります。

(2)ストレスを小まめに発散させる

 人と関わったり仕事をしたりする上で、ストレスはつきものです。「ストレスを受けないように」と考えると余計にストレスになります。大切なのは「ストレスを小まめに発散させる」ことです。

 例えば、先ほどお伝えした日記の「できたこと」の中に「人に悩みを言うことができた」と書いたとします。それで解消できたのならそのストレス発散方法が自分に合っているという一つのヒントになります。日記の中から、自分のストレス解消法を見つけてみてください。

(3)仕事や学業のペース配分を考える

 職場や学校では一人ひとりに「評価」が下されます。特に新入社員は「どれだけ仕事に取り組む姿勢があるか」が評価の一つになります。同期がいると比べられるので油断ができないと思いがちです。しかし、短期的な評価がすべてではありません。一旦落ち着いて、「長い目で見た自分のペース」を一度考えてみましょう。

 6月病になるのは「無理がたたる」結果でもあります。「無理をしていないか?」「自分と誰かを比べていないか?」とチェックしてみましょう。 仕事や趣味などが長く続く人は「自分のペースを自分で分かっている」という特徴があります。

この記事では主な対策を3つ挙げてみました。環境によっては難しいかもしれません。しかし、体や心を壊すこととどちらが大切でしょうか?自分を責める必要はありません。「よく頑張っているよ」と自分をねぎらってあげてくださいね。

まとめ

 今回は「6月病の対策と予防」についてお伝えしました。心身の不調に見て見ぬふりをしたり、放置しても改善することは難しいでしょう。「なんとなくの対策」をするのではなく「しっかりと自分を知ること」が大切なのです。焦らずに、自分に合った対策をたてることをおすすめします。 頑張りすぎず、自分のペースを見つけましょう。

「来ると分かれば対策できる」

6月に入りました。すでに不調を抱えてしまっている人もいるかもしれません。今は平気でも、不調が起こる可能性もあります。家族や仕事関係など、周囲の人に不調が表れるかもしれません。まずは、6月病について理解を深めることで、ご自身はもちろん周囲の人々も楽になれるよう願っています。

(伊藤春佳(いとう・はるか))

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