少しずつ壊れていく父…病気によって暴力まで振るうようになった父との向き合い方【体験談】

少しずつ壊れていく父…病気によって暴力まで振るうようになった父との向き合い方【体験談】

自身の心身の健康を保つために  

また、私自身の心身の健康を保つために、父の介護に関するストレスや悩みを家族や友人、専門家などに相談したり、自分の好きなことや趣味に時間を割いたりしました。父の介護を他の家族やヘルパーさんなどに頼んで、休息やリフレッシュの時間も作るようにしています。

そして、父との関係も少しずつ変わってきました。父は私に感謝の言葉をかけたり、笑顔を見せたりするようになりました。父の変化を目の当たりにし、私は父の存在を大切に思うようになったのです。

まとめ

父がアルツハイマー型認知症だと診断されたとき、私はがく然としました。どうしていいかわからないまま、介護の日々が始まってしまったのです。介護は心身ともに大変で、私は疲弊してしまいました。しかし、父の病気は私にも変化をもたらしました。周囲の助けや父の笑顔に感謝する気持ちが芽生えたのです。父の病気は治らないかもしれませんが、私は父と一緒に過ごす時間を大切にしたいと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

文/武田 博一

イラスト/おんたま

著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

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