猫の『しこり』は危険?考えられる3つの病気 日頃チェックすべき体の部位は?

猫の『しこり』は危険?考えられる3つの病気 日頃チェックすべき体の部位は?

日常的に愛猫の身体を触っていると、いつもと違う変化に気づくことがあります。「しこり」もそのひとつ。良性だったらよいのですが、なかには悪性のものもあって、放っておくと非常に危険です。今回は、「しこり」にまつわる代表的な病気を3つ紹介します。早期発見のためにも、ぜひ内容をチェックしてみてください。

3.肥満細胞腫

「肥満細胞腫」は悪性のがんのひとつで、免疫細胞の肥満細胞が「がん」に転じてしまう病気です。大きく分けて、皮膚型、内臓型、2つのタイプがあります。

皮膚型は、頭部や耳などに小さなできもの(複数発生の場合も)としてあらわれます。約90%が良性。外科手術で除去すれば、術後の経過は比較的良好だと言われています。

注意したいのは、外部の変化としてあらわれにくい内臓型です。膵臓や肝臓、腸管などの臓器に発生し、食欲不振や体重の減少、嘔吐などの症状を引き起こします。

また、他の臓器に転移するのも特徴的で、手遅れになれば最悪の結果も避けられません。

「リンパ腫」と同様に、この「肥満細胞腫」もまた、原因の特定までには至っていないのが実状です。傾向的にシニア猫がかかりやすいと言われています。

治療法は、皮膚型、内臓型、ともに外科手術による切除、摘出がメインです。

まとめ

猫の「しこり」は何らかの病気と結びついています。今回、関連するものとして、「乳腺腫瘍」「リンパ腫」「肥満細胞腫」の3つを取り上げました。

できやすい場所はありますが、その場所にできたからと言って、外見上何の腫瘍ができているかを判断することは難しく、腫瘍の種類や悪性度を調べるために、組織検査や細胞診と呼ばれる針で腫瘍細胞を採取する検査が必要な可能性が高いです。

飼い主さんの判断ではなく、必ず受診をすることが大切です。

また、どれも命に関わる病気で、早期発見が大切です。日頃から愛猫の身体を触る機会が多いと、異変にも気づきやすくなります。

もし「しこり」を発見した場合は、迷わずに動物病院で診てもらってください。

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