HIKIDASHIが、6月12日(水)、宮城県大崎市の大崎市地域交流センター「あすも」で「ユースカフェ」を開催する。
学校や家族のことなどを気軽に相談できる場所
HIKIDASHIは、若者が気軽に性について相談し、正しい知識を得ることのできる場所「ユースカフェ」を2022年から出張型で開催している。この度、これまでの兵庫県に加え、宮城県大崎市でも開催することになった。
今回の「ユースカフェ」は、宮城県大崎市で悩みや不安を抱える女性や女の子のための相談窓口の事業を行っている「おおさき地域創造研究所 きらっと相談室」と共に、「こころとからだ×きらっとCAFE」という名称で開催する。
「こころとからだ×きらっとCAFE」は、中高生がふらっと立ち寄って、学校のことや家族とのこと、パートナーとの関係のこと、月経や射精などからだに関することなどを気軽に話したり、相談できたりする場所。HIKIDASHI性教育講師やきらっと相談室相談員が対応する。そのほか、月経用品・コンドームの展示や説明、性教育に関する書籍の展示やリーフレット配布も行う。
第1回は、今年度から宮城県大崎市で始まった「チャレンジday」の日程に合わせて6月12日(水)14時~17時に開催。対象は主に中高生だが、興味関心のある人は誰でも立ち寄ることができる。「チャレンジday」の詳細については、下記URLから確認を。
HIKIDASHIの今後の展望
日本ではまだまだ性教育に対する抵抗感が根強く、義務教育の間は性交・避妊・中絶について取り扱わないなど様々な歯止め規定があり、若者たちが性に対して正しい知識を学べる環境が整っているとはいえないとHIKIDASHIは考えている。一方で、若者たちの周りにはたくさんの情報が溢れ、若年での予期せぬ妊娠、SNSによる被害、性犯罪等、若者たちの性を取り巻く様々なニュースが連日報道されている。
国際的には、ユネスコやWHOなどが2009年に作成した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」をもとに、単に体の知識を与える教育だけではなく、人間関係、人権、文化、価値観、ジェンダーの理解、暴力と安全確保等にも配慮した、人権教育でもあり防犯教育でもある「包括的性教育」を幼児期からきちんと系統立てて教えていくことが推奨されているという。
また、スウェーデンには、助産師、看護師、臨床 心理士、産婦人科医などが待機し、対象年齢約13歳~25歳の若者が無料で訪れることのできる「若者のためだけにあるクリニック=ユースクリニック」が250カ所以上存在するそう。しかし、日本にはユースクリニックはまだ数カ所しかなく、気軽に性について相談できる場所は限られている現状がある。
HIKIDASHIは、今後も少しずつ拠点を増やし、より多くの若者たちに必要な性の知識を届けられるよう活動を展開していく予定だという。
HIKIDASHIと「おおさき地域創造研究所 きらっと相談室」が開催する「こころとからだ×きらっとCAFE」は、予約不要で参加無料。訪れた中高生にとって貴重な時間となるはずだ。
■こころとからだ×きらっとCAFE
日時:6月12日(水)14:00〜17:00
場所:大崎市地域交流センター「あすも」1階 交流スペース
住所:宮城県大崎市古川七日町11番1号
HIKIDASHI公式サイト:https://ikiru-hikidashi.org
(ソルトピーチ)
配信: STRAIGHT PRESS
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