はじめに
「女の人って基本的に話がつまらなくないですか?」というつぶやきが、2024年5月下旬頃から、X(旧ツイッター)で話題になっていました。この発言がきっかけで、かなり議論が沸騰しているようです。このような場合、どうしても「男性脳と女性脳の違い」から論じられることが多いようです。ただその一方で「性別による違いはあまりない」という研究データもあります。そこで、なぜ男女で意見が分かれるのかについて、「男性だから~~。女性だから~~」のようなステレオタイプの観点ではなく、あくまでも「言葉の使い方」に着目して解説します。
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言葉遣いの違いが考え方の違いを生む
早速質問です。次の文をお読みください。
A「お金が貯まったら(または、お金が貯まれば)、旅行に行こう」
B「旅行に行くために、お金を貯めよう」
あなたが普段使う言葉遣いとして、AとBでどちらがあてはまりますか? ポイントは、Aは「たら」や「れば」を用いる点です。 Bは「ために」を用いる点、この違いです。
AとBのどちらが良い悪いという話ではありません。また、どちらにも一長一短があります。そして、AもBも意識をすればA+Bの回答も可能です。明確に区別できるものではなく、あくまでも使用頻度、傾向で考えてみてください。
では、答え合わせです。
Aの言葉遣いを「プロセス重視型」と私は呼んでいます。過程やその積み重ねを重視する発想だからです。時間の流れを「過去→現在→未来」で捉えます。そのため、物事を考える際も、過去に目が向きます。
また、Bの言葉遣いを「結果重視型」と呼んでいます。結果や成果を出すことを重視する発想です。「来週のテストで100点を取る」と言う場合、100点という結果は未来の時点のことです。従って、意識は未来に向き、時間の流れも「未来→現在→過去」となります。
では、この2つを対比しながら、もう少し考えてみましょう。
配信: LASISA