《女の話はつまらない》議論はなぜ起こったのか?“言葉遣い”から解き明かす“衝突の原因” 心理カウンセラーが解説

《女の話はつまらない》議論はなぜ起こったのか?“言葉遣い”から解き明かす“衝突の原因” 心理カウンセラーが解説

意見の衝突がなぜ起こるのか?

 今回のXのつぶやき「女性は話がつまらない」というのは、結果重視の発想です。結果重視タイプは、会話の中で「面白い結末」や「オチ」を求めているからです。これに対してプロセスの場合、結果よりも「楽しい雰囲気」や「心地よさ」を重視します。あくまでも、求めるものの違いです。ただし、この両者の発想は水と油の関係のように正反対です。会議の中で見かけませんか?

「過程や手順にこだわり、時間ばかり掛かってしまう人」と「成果を出すことにこだわり、手順やルールを無視しがちな人」が話し合ったところで、どちらかが折れないかぎりは、どこまでも平行線のままです。

 あなたがパートナーや職場の上司から「それで、結論は何?」「結局、何が言いたいの?」と言われ、困惑・憤慨した経験はありませんか?その発言者は明らかに“結果重視タイプ”です。プロセス重視のあなたからすれば、「一生懸命説明しているのに、どうして?」となり、さらに「何がいけないのだろう?」と、つい原因も考えてしまうことでしょう。さらに、その人との会話を避けてしまうようになるかもしれません。

 このような衝突を回避するためにできることを解説します。


穏やかに会話をする男女

意見の衝突を回避する3つの方法

(1)求められる望ましい思考に合わせる

 相手との円滑な人間関係を望む場合、時として相手に合わせることも必要ではないでしょうか。特にビジネスの場面では、お互いに忙しく、時間の余裕がありません。少なくとも結果が求められる場面であれば、結果を出すための発想も必要です。

(2)違いは違い、「間違い」と責めない

 とかく自分の考え方と異なる場合、間違っていると非難、否定しがちです。 特にこの傾向は結果重視型に見られます。なぜならば、勝ち負けという結果にこだわるタイプだからです。話し合いの目的は、論破することではなく、より良いものにすることです。

(3)二刀流になってみる

 大リーグの大谷選手の活躍以降、二刀流が注目されています。途中でもお伝えしたように、100%プロセス重視型の人はいません。同様に100%結果重視型の人もいません。どちらも意識をすれば使うことができます。そうであるのならば、「いま、求められているのはどちらなのだろう?」と立ち止まって考えてみてください。そして、二刀流の人の方が、使える思考も2倍になり、自在の生き方が可能となります。

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