人づきあいが上手な人を羨んだこと、誰にもあると思います。
現代社会を生きる私たちにとって、他人とのコミュニケーションを避けることはできません。
初対面の方と上手なコミュニケーションをとるには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか?
今回は、心理カウンセラーの庄野晴美さまにお話を伺いました。
コミュニケーションは2種類。それぞれのポイントは?
コミュニケーションとは相手の理解できる言葉や表現で相手に伝わるようにしていくために必要なスキルです。
どのように伝えたかではなく、どのように伝わったのか。
自分の伝えたい「言葉」と自分自身の「態度」を一致させることが重要なポイントです。
コミュニケーションには2種類あります。
1:言葉によるコミュニケーション
2:言葉以外のコミュニケーション
実は人は言葉よりも相手の表情や声のトーン、態度で相手の反応を意味づけることがあります。
言葉では嘘をつけても、態度や行動には無意識で出てしまうものなのです。
この2つのコミュニケーションを会話に取り入れることで、よりスムーズな人間関係の構築に繋がっていきます。
1:言葉によるコミュニケーションについて
言葉によるコミュニケーションのポイントについてお話ししたいと思います。
(1)敬語を使う
(2)具体的に話す
(3)相手の言葉の中から感情の部分を伝える
「うなづきやあいづち」→「うん、うん」「へー」「えー」「そうなんだ」など
聞いているよという態度があることにより、会話が進んでいきます。
(1)敬語を使うこともおすすめです。
人の年齢は人それぞれの見方や感じ方が違うので、初めて会った方の本当の年齢は分かりませんよね。
失礼にならないためにも、初めは「敬語」が良いでしょう。
(2)具体的に話すことも大切です。
人は、相手に伝えるときに、簡単に自分の理解や認識の中から話す傾向があります。
いつ、何が、どのようになったのか。具体的に話さないと伝わりません。
「この間、彼と旅行にいってきたのよ、楽しかったわ」
この間とはいつのこと?
どこに旅行にいってきたのか?
なにが楽しかったのか?
聞いている側は「???」ですね。
「5月の連休に彼と、韓国に旅行に行ってきたの。明洞で食べ歩きしたり、民族衣装で写真撮ったり、とても楽しかったわ」
このように具体性を持たせることで、聞いている側は、明洞で何食べたの?民族衣装の写真を見せて!と会話につながる言葉を拾いやすくなります。
同じ言葉でも認識の違いは人それぞれです。「楽しい」という感情も人それぞれ違います。
(3)相手の言葉の中から感情の部分を伝えてみましょう。
相手「私、今日は本当に疲れてクタクタなのです」
私「そうなんだ、疲れてクタクタなのね」
相手「今日会社で嫌なことがあって、落ち込んでいるの」
私「そうなんだ、落ち込んでいるんだね、どんな嫌なことがあったの?」
相手の言葉の中から、同じ言葉を使うことを「オウム返し」ともいいますが、同じ言葉で感情の部分を伝えることで、相手が「共感してもらえている」「話を聴いてくれている」と感じることに繋がります。
2:言葉以外のコミュニケーションについて
こちらでは、表情、態度、声の大きさ、声の速さ、声のトーンなどが重要となります。
人が話している時に、無表情だと会話も弾みません。
会話の内容にもよりますが、楽しいそうな話をしている時には、時折「笑顔」を見せることも、相手の共感に繋がります。
真剣な話をしている時には、こちらも真剣に聞く姿勢をもつことで、相手の印象は大きく変わってきます。
態度についても、スマホを見ながら聞いたり、心の状態は態度に表れます。
(私忙しいんだけど、この話早く終わらないかな?)
という心の状態は、手や足が動いていたり、目が動いたり、髪を触ったりと無意識のうちに態度に出てしまうものなので要注意です。
相手の話すスピードを合わせることも大切です。
ゆっくりと話す人に早口で話をしたり、早口で話す人にゆっくりと話していても、「なんか合わないな」と相手に違和感が出てきます。
特に初対面の人と話すときは、お互いに少なからず緊張するもの。
相手の目をみてできれば「笑顔」での対応を心掛けると良いでしょう。
執筆者
庄野晴美
COCOHARELISS(ココハレリス)のコンセプトは、一人ひとりに親身に寄り添うこと。
家庭、仕事、介護と慌ただしい日々を送る中で、子育てにつまづいたり、人間関係に悩みうつ病と診断された過去もありました。そんな私だからこそ、これまでの経験を生かして、子育てや仕事、人間関係で悩んでいる方のお役に立ちたいと思い、今までの経験や学んだ知識でコーチングとカウンセリングの二本立てで、サポートさせて頂いています。
COCOHARELISS
配信: キレイ研究室
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