子どもたちと触れ合うイベントも挑戦してみたい
今後の展望や目標はありますか?
まずはこの本を2万部売って、海外に高飛び…2万部で行けますかね?旅行なら行けるかな(笑)。
この前の出版の記者会見で「100万部」って言ったら全然ウケなかったので、「10万部」って言い直したのですが、それでも担当の編集さんが渋い顔してたんですよ。それで「2万部」って言ったらニカって反応してもらえたので、そのあたりかなと。
そして3人目も立派に育てる。1日1日成長を見届ける。そして同世代のパパ・ママたちと一緒に子育てについて共感してもらって、勇気とか幸せとかを分けられたらいいなって思いますね。
だからこそ子どもと触れ合うイベントとか、親子キャンプなどのイベントも今後やってみたいと思っています。家族連れで遊びに来ていただいて、いい週末・いい思い出にしてもらいたいなって思います。
ー気象予報士の資格へチャレンジは継続されますか?
その話題、忘れてなかったんですね(笑)。本当に…難しいんですよ。でもリュックにはいつでも勉強できるように参考書を免罪符として入れています。あと動画講座も解約していませんし、いつでも準備はできています。
いやでも、本当にね、半年頑張ったんですよ。早朝に起きて、すきま時間を使って…勉強していました。今は朝5時に起きて、6時に息子を野球チームに送迎して、朝7時半まで一緒にやっているので、勉強する時間がなかなかとれなくて…。言い訳ですけどね!
あとは家族にも迷惑かけました。週末は勉強の時間を確保するために、奥さんが子どもたちを外に連れ出してくれて。でも実は奥さんから「これがつらいんだよ」って言われたんです。
ただ、ここまで頑張ったのでもったいないっていう気持ちはあります。気象予報士を目指すLINEグループもあるんですよ。気象予報士の森田正光さんが俺のために作ってくれたんですけど、いつ退会するべきか…(笑)。でもね、ファイティングポーズはまだおろしてないです。KO寸前ですけどね。
あばれる君から同じ子育て世代のみなさんへメッセージ
僕から偉そうなことは言えないのですが、子どもが育つのはあっという間だとよく聞きます。だから1日1日を大切に過ごしたら、自分も成長できるんじゃないかなって思っています。
積極的に行事に参加するとか、子どもが生まれるまではできなかったんですね。それまでは「周りに溶け込まなくていい」と思っていました。自分だけが特別な存在で、目立っていればいいと。
でもそういうことではないと気付いたんですよね。自分が格好つけて、溶け込まないでいるよりも気持ちが楽になりました。せっかくこんな夢の職業をやらせてもらってるんだから、積極的に周りの人に話しかけていった方がいいなと。
そしたら本も出せて、こうやってインタビューもしてもらえるようになったし、それはやっぱり自分に変化があったからこそ、こういう結果に辿り着けたわけで。確実に自分の力になっているなと思います。
だから家庭を充実させることが、自分の仕事にも、自分自身の充実にもつながるよ、と伝えたいです。
お話を聞いたのは
あばれる君
お笑い芸人。1986年9月25日生まれ。福島県出身。2009年デビュー。一生懸命なキャラクターで注目を集める。2015年2月には「R-1ぐらんぷり2015」決勝に進出。2020年5月から自身のYouTubeチャンネルでポケットモンスターのゲーム実況を開始し、画面に自分の顔だけを浮かび上がらせる独自のスタイルで話題に。2022年には合格率30%の世界遺産検定1級に合格し、現在は気象予報士試験合格に向けて奮闘中。妻ゆかちゃんと2人の息子との4人暮らし。
書籍情報
[タイトル]自分は、家族なしでは生きていけません。
[出版]ポプラ社
発売日:2024年5月22日
定価:1540円
目次(一部抜粋)
■自分は、やさしいゆかちゃんの気持ちをないがしろにしていました。
■「芸人」になった日
■ゆかちゃんが泣いた
■合格率5%のクソヤベェ挑戦! 気象予報士試験?
■ポケモン対戦にハマってしまったと言わざるをえません。
■僕はお父さんに自分のミニ四駆が走る姿を一緒に見てほしかった。
■お父さんとして伝えられること
■息子と二人でドジャースタジアムへ
■自分のお笑いはこれだ!!
■今の僕の生きがい
ほか全42本
取材・文/金子朋子、撮影/遠藤麻美
抽選で3人に『自分は、家族なしでは生きていけません。』をプレゼント
記事を読んでくれたあなたにうれしいお知らせ。この記事で紹介した、あばれる君初のエッセイ『自分は、家族なしでは生きていけません。』を抽選で3人にプレゼントします。ふるってご応募ください。
配信: ぎゅってWeb