スーパー銭湯なども含め、サウナが楽しめる施設はたくさんある。施設によって備えてあるものには違いがある。「手ぶらでOK」とうたっている施設もあるが、本当に手ぶらで行ったら、けっこう困ってしまうことも。そんなわけで、サウナに行くときの持ち物について解説!
■快適に楽しむためのサウナの持ち物10選
施設の公式サイトなどでよく見るのが「手ぶらOK」という文言。手ぶらということは体ひとつで利用しても困らないという意味だが、有料の場合や自分の好きなものを使いたいという場合も。快適なサウナを楽しむなら自分の好きなアイテムを持参するのもおすすめだ。
■1. タオル
まず、必要なのがタオル。浴室内で使うものと脱衣所で使うものと、できれば2枚欲しい。サウナではサウナ室に入るときに体を拭き、サウナ後の休憩時にも体を拭く。サウナ→水風呂→外気浴(休憩)を1セットとカウントし、それを2~3セット繰り返すとなると、タオルの出番は多く、使うたびにすすいで絞ることになる。これが地味に面倒なので、浴室内で使うタオルは薄手のものをおすすめしたい。昔は温泉旅館のタオルを「なんでこんなに薄いの?」と思っていたが、体を拭いては絞るのをしやすいからだと思うと納得。粗品でもらうようなタオルががぜん役に立つ。
タオルは何でもいいといえばいいが、サウナ好きの中で人気があるのが「MOKUタオル」。“手ぬぐい以上タオル未満”の使い勝手のよさが支持される理由。サウナ専用というわけではないが、サウナシーンにぴったりな特徴がある。メーカーの公式サイトによれば、1.部屋干し1時間半で乾く驚きの速乾性!、2.今治クオリティの吸水力、3.重さわずか50グラム(通常のタオルの半分)、4.長さ100センチの絶妙な使い心地という、サウナで使うにはこのうえない利点が。
実際に温浴施設でも使っている人をよく見かけるし、ことサウナではかなりの人が愛用している。カラーバリエーションも多く、温浴施設やサウナ施設ではこのMOKUタオルに店舗ロゴなどの刺繍をしてオリジナルグッズとして販売していることもあって、なかばコレクションのようにいくつも集めて使っている人もいるほど。サイズもM(33×100センチ)のほか、ワイドロング(40×120センチ)、L(60×120センチ)があるのもうれしい。
とにかく軽くて薄手なのでコンパクトに畳むことができて、タオルを持ち歩く荷物感がないのがいい。長さも通常のフェイスタオルが80センチ程度なのに対し100センチと絶妙で、サウナ後の休憩時に体にかけておくと程よく体を覆ってくれる。サウナ室ではサウナハットがなくても頭を巻いて顔を覆うのにもちょうどいい。サウナ専用というわけではないので、ジムや旅行、スポーツをするときなど、いろいろ使えるので1枚あると便利だ。ちなみに施設によってタオルレンタルを行っていることがあるので事前に調べておこう。無料・有料のケースがあるので値段も要チェック。タオルを借りられるとしても個人的にはMOKUタオルが1枚あると便利だと思う。
■2. シャンプーやボディソープ、洗顔料
浴室で使うのはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ(石鹸)、洗顔料など。スーパー銭湯などでは備え付けのものがあるので、それを利用するのもアリ。ただ、ヘアケアにこだわりがある人は自分が普段使っているものや、好きな香りのものを持参するのがおすすめ。銭湯など備え付けがない施設もあるので、いざというときに持っていると安心だ。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ(石鹸)は置いているが、メイク落としや洗顔料がない施設もある。ということで、メイク落としや洗顔料は持って行ったほうがいい。トラベルサイズや試供品などでもらう使い切りタイプなら荷物にならず便利。
■3. サウナハット
今や珍しくなくなっているので、温浴施設で見かけたことがあるはず。熱いサウナ室内でなぜ帽子を被るのか疑問に思う人もいるかと思うが、サウナハットを被ることでのぼせ予防になったり、頭を熱から守ったりすると言われている。サウナハットがない場合はタオルを頭に巻いておいても。その場合、体を拭く用と分けるためフェイスタオルを+1枚持参するといい。
■4. サウナマット
サウナ室で座るときにお尻の下に敷くマット。これは施設に置かれていることが多いが、設置されていない施設もある。布製やビート板タイプなどがあり、折り畳めるタイプのものなら持ち運びもしやすくて便利。自分専用という安心感もある。100円ショップで買えるものもあるので1枚持っているといざというときに使える。タオルを敷いて座ってもOK。
■5. スパバッグ
マストではないが、シャンプーやボディソープなどを入れて浴室内に持って行くときにあると便利。タオルやサウナハットを入れておけるのもいい。濡れてもいい素材のものでメッシュやネットなど袋の中に水がたまらない素材がおすすめ。かさばってしまうが、取っ手付きのプラスチックカゴでも便利。
■6. ヘアゴム
これが地味に必要なアイテム。ショートカットの人には不要だが、髪が肩につくぐらいの長さなら1本は持っておきたい。用途はもちろん、髪を結ぶため。湯船に髪がつくのはご法度なので、シャンプーが終わったら髪をまとめる。サウナでも髪を下ろした状態だと汗をかいてくると、髪の毛がベタッと肌にくっついて気持ち悪い。ほかにもサウナや入浴中の水分補給にペットボトルの水などを専用の棚に置く場合、ボトルマーカーとして使うことも。市販のペットボトルだと同じものが何本も並ぶので見分けがつかなくなる。ヘアゴムを巻き付けてマーカーにすることもできる。
たまにロッカーキーで髪を結んでいる人を見かけるが、これはやめておきたい。そもそも髪を結ぶためのものではないので、ゴム部分がねじれたり、伸びたりして、備品の寿命を縮めることになる。施設を利用するたくさんの人が使うものに髪が絡まったりするのは不衛生だし、次に使う人も他人の髪を結んだものだと思うと気持ちのいいものではない。サウナに入って鍵が熱くなってやけどする可能性もある。とにかくやめておこう。
■7. スキンケアグッズとヘアケアグッズ
サウナや風呂から出たあとのスキンケアグッズこそ、備え付けがあっても使い慣れたものがいいという人が多いもの。自分の肌に合ったものを使いたいなら持参しよう。また、浴室のシャンプーなどに比べ、置いていない施設も多い。サウナ施設ではシートパックを使っている人が多い。シートパックをしながら髪を乾かしたり、着替えたり、“ながら”ができるのが魅力だ。かさばらず、使い終わったら捨てて帰れるのもいい。また、美容液だの化粧下地だの細かいアイテムは設置されていないことがほとんどなので、入浴後、再度メイクをする必要がある場合はメイク道具も含め、持参することをおすすめする。
あわせて準備したいのがヘアケアアイテム。ヘアオイルやミルクが置かれている施設もあるが限られるのと、やはり自分の髪に合っているものを使うならやはり持参すべき。また、意外と忘れがちなのがヘアブラシ。大きめのスーパー銭湯やスパならブラシも使い捨てや除菌・抗菌したものが置かれているが、ない施設も多い。
■8. 着替え・ビニール袋
サウナで汗をかいて、風呂に入ってさっぱりしたあと、やはり新しい下着に着替えたい。洋服まで持って行くと大荷物になるが、下着ぐらいは着替えを持って行きたい。洗濯物を入れるにはビニール袋などがあるといい。濡れたタオルを入れる袋も必要なので、大きめのビニールにまとめて入れるのもいいが、濡れたタオルはジッパー付き保存袋に圧縮して入れ水分が漏れないようにすると安心。洗濯ネットを持っていって下着などを入れれば、帰宅してそのまま洗濯機に入れられるので便利だ。
■9. 小銭
施設によって異なるが、靴箱、ロッカー、ドライヤーにコインが必要なケースもある。靴箱やロッカーはだいたい100円。リターン式なので使用後は戻ってくるが、100円玉を入れないと鍵がかからないようになっているので、必ず用意しておこう。もちろん、施設で両替してもらうこともできるが、持参したほうがスマート。銭湯ではドライヤーが有料のことが多く、20~30円で10円玉しか使えないことが多い。高級ドライヤーのみ有料としている施設もあるのでとりあえず小銭は用意しておくほうが賢明だ。全部脱いでから両替のために服を着直している人をたまに見かけるので、脱衣所内で小銭が必要になる場合は服を脱ぐ前に財布を確認しよう。100円玉や10円玉を数枚入れた小銭入れを持っていると便利。
■10. 水分補給用のドリンク
これは必須アイテムながら、施設内で購入することもでき、施設によっては給水器が設置されているので持参しなくてもいいが、こまめな水分補給は必須。ペットボトルなどの場合、どれだけの水分を摂取したか量がわかるので便利。ちなみに日本サウナ・スパ協会の「サウナ読本」によれば1回のサウナでの発汗量は約300~400ミリリットル、2~3セットすると考えるとかなりたっぷり水分補給が必要ということになる。市販のペットボトルなども有効に活用して自分のペースで水分補給すること。持ち込み不可の施設もあるのでルールは守ろう。
■番外編:サウナ用メガネ
これは目が悪い人限定。コンタクトをつけたままサウナに入る人もいるかもしれないが、高温で乾燥したサウナでのコンタクトはおすすめできない。とはいえ、視力にもよるが裸眼で入るのもまた危険。サウナの段差はもちろん、浴室内でよく見えていない状態は事故にもつながる。また、通常のメガネでは高温でレンズが曇ったり、レンズやフレームが変形したり、メガネの特に金具の部分が熱くなってやけどしてしまったりするので、サウナ室の入口にメガネ置きが設置されている施設があるぐらいだ。コンタクトもメガネもダメとなるとどうするか。そんなときのためのサウナ専用メガネだ。熱に強い素材のフレームやレンズになっていて、金具が肌に触れない設計で、熱でゆがんだりすることがない。
いろいろなメーカーから販売されていて、大まかに度数を設定したものが多いが、JINSのサウナメガネ「J!NS SAUNA」(9900円、耐熱くもり止めレンズ代込み)はサウナやおふろだけでなく日常生活にも使えるメガネ。自分の度数で作れる“サ陸両用”で、-8.00まで作成でき、左右差がある人や乱視の人にも対応している。フレームのデザインも2色6種あり、普段使いができるのが一番のポイント。レンズは曇り止め加工がされていて、耐熱温度は120度と高温サウナでも安心して使える。もちろん入浴中もOKなので、サウナメインではないという人でもスーパー銭湯や温浴施設によく行くという人にはおすすめ。
■あると便利なお風呂バッグにもこだわりたい
あとはこれらをまとめて入れるバッグがあれば完璧。バッグは何でもいいが、濡れる可能性を考えると防水や撥水性のある素材がベター。たとえば「TO&FRO」が展開するお風呂レーベル「とぅ~あんどふろ」の「おふろバッグ‐ウォータープルーフ‐」(9790円)は防水タイプのおふろバッグで、表地は撥水・防水・透湿機能、裏地のメッシュには抗菌防臭機能が付いている。「TO&FRO」は気持ちまで軽くなる軽さをコンセプトにしたファクトリーブランドで、このバッグも軽くて機能的で使いやすい。
また、上段・下段に分けて使えるので、濡れたものや汚れものを分けて収納することができてかなり便利。上段と下段がファスナーでつながっているので、コンパクトに使いたいときはファスナーを外して上段だけで使えるのもポイント。こうしたバッグもお気に入りを見つけると、サウナに行くときにさらに気分が上がる。
設置されているアメニティや備品は施設ごとに違うので、まずはどんなものが置いてあるのか事前にチェックして、備え付け品やレンタルできるものは有効に利用しながら、必要なものを持参しよう。
取材・文=岡部礼子
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配信: Walkerplus
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