イ・ミンギ主演ドラマ「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」(全12話/毎週月・火曜配信)の第9、10話が6月11日までに配信された。交通犯罪捜査チームの一員でありながら、過去のトラウマで長くハンドルが握れなかったチャ・ヨンホ(ミンギ)が先輩捜査官ミン・ソヒ(クァク・ソニョン)と共に大規模カーチェイスに乗り出す展開で、183cmの長身イケメンで知られるミンギ演じるヨンホの華麗なハンドルさばきがついにベールを脱いだ。(以下、10話までのネタバレがあります)
■ヨンホの事件の真相が明らかに
同作の舞台は、警察署内でも地味な部署・交通犯罪捜査チーム(通称TCI=Traffic Crime Investigation)。そこに特別採用の新人捜査官“チャ主任”ことヨンホも加わり、個性豊かなTCIの面々がチーム戦で交通犯罪捜査に乗り出していく。ヒット作「復讐代行人~模範タクシー~」で知られるパク・ジュヌ監督の最新作で、韓国で初めて“交通犯罪”をテーマに描くクライムアクションドラマだ。
交通犯罪捜査に関する豊富な資格と鋭い分析力・推理力を持つヨンホだが、10年前に交通事故を起こし被害者を死なせてしまって以来、その罪悪感から車の運転ができなくなっていた。だが6話では、新たな被害者を出すまいと必死のヨンホが現場に急行するため10年ぶりに車を運転。少しずつトラウマ克服の兆しが見え始めていた。
そんな中、第9話で発生したひき逃げ事件をきっかけに、10年前のヨンホの事故の真相が明らかになった。ヨンホが轢いて死なせてしまったとされる被害者は、再捜査の結果、ソウル警察庁長官の息子ピョ・ジョンウク(カン・ギドゥン)が事故に深く関わっていた。それでも上層部から圧力がかかり捜査は困難を極めた。
■圧巻の大規模カーアクション
ジョンウクが親族の権力を使って新たな殺人を犯そうとしていることを察知したヨンホたちは、ターゲットになり替わり、“おとり”としてカーチェイスの渦中へ。ハンドルを握ったヨンホは、ソヒの運転する車と共に2台で車列に突入。瞬く間に10台以上の車に追われる状況となった。
チーム長チョン・チェマン(ホ・ソンテ)の「始めろ」の合図から、ヨンホとソヒはそれぞれの車で疾走を開始。2台は急ハンドルを切って180度の“Jターン”を決め、10台以上の車に追われながら猛スピードのバック走行を開始した。映像では、一瞬ミンギ演じるヨンホのほれぼれするほどかっこいいハンドルさばきも確認できる。
最後は何台もの車両が積み重なるようにクラッシュしていく圧巻の展開。交通犯罪をテーマにした同作ならではのスケールの大きいカーアクションに視聴者もくぎ付けで、SNSでは「トラウマ克服して華麗にハンドルを操作するヨンホがかっこよすぎた!」「一気にハンドル切って旋回するシーンにしびれた!」「バック走行で後続車たち引きつけるとか初めて見た。さすが交通犯罪がテーマなドラマだけある」といった熱い感想が上がった。
■イ・ミンギ“ヨンホ”が見せた誠意
過去のトラウマと真正面から向き合い、10年前の事故の真相を知ることになったヨンホ。運転できないことだけでなく、一切笑顔を見せず周囲に心を開かないキャラクターも、変人なのではなく人を轢いてしまった自責の念に由来するものだった。そして10話では、被害者の夫を前にするシーンも…。事故の真相を知ってなお「もう遅いですが、言わせてください。申し訳ありませんでした」と謝罪するヨンホのどこまでも誠実な姿に胸を打たれる。
ジョンウクの数々の悪事が明らかになり、逮捕へと至ったものの、本当の闘いはこれから。父親の権力にすがるジョンウクを法のもと正しく裁くことができるのか…。ストーリーはいよいよクライマックスへ突入していく。
「クラッシュ 交通犯罪捜査チーム」は、ディズニープラスのスターで独占配信中。次回は6月17日(月)に第11話、そして18日(火)に最終話となる12話が配信される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
配信: WEBザテレビジョン