■ようやく手に入れたマイホーム。「お祝い金」がきっかけで夫婦仲も変化?
たとえば結婚式に参列する際、事前に友人と話し合ってご祝儀の金額を決める、なんてこともありますよね。そのバランスは意外と重要なポイントですが、“アンバランス”が原因で悩んでしまうこともあるようです。
「現在も住み続けている家を購入した時の話です。両家から引っ越し祝いをいただきました。私の両親は夫が長男であることや『新築』というのを気にしてくれて金額をかなり悩んでいて、また夫の親からの金額とバランスを取るため、私に金額を聞いてきました。しかし、自分から親に請求するようで気が引けて、結局、両親に任せることに。結果的に、義両親の4倍もの金額を包んでくれました。
この金額の差はもちろん私たち夫婦にしかわからないことですが、夫との関係はなんだか気まずくなりました。義両親は私たちに気を遣わせないように考えた上で決めてくれたのだと想像できるし、私の両親も私たち夫婦の面目を考えてくれて盛大なお祝いにしてくれたことがわかる。誰も悪くないだけに、金額の差だけが事実として強い印象に残ってしまったのです。
夫はいたたまれなくなったのか、『いただいたことに対してお礼だけ丁寧に伝えて、両方とも返そう』とまで言い出しましたが、親にもプライドがあるだろうし、一度受け取ったお金を返すのも申し訳ない……。結局、それぞれの半額に相当するお返しをすることで無理やり納得しましたが、本当に嫌なマイホームのスタートになりました」(40代・女性)
こういう時、どうするのが正解なのでしょうね……。金額ではなく大事なのは気持ちでしょうし、多いから・少ないからどうということでもない。夫・妻両方の言い分がわかるからこそ、もどかしい気持ちになりました。
■実家が裕福だと知るとお金をせびるように!?
続いては、実家と義実家の格差が生んだトラブル。実家が裕福だと知ると、両親に直接お金をせびるようになったのだとか。
「実家と義実家の間には金銭的な格差があります。私の家はどちらかといえば裕福なほう。一方、義実家はそうではありません。そのため、結婚当初からお祝いやお年玉など、わかりやすく差が出ていました。
特に結婚式を挙げたときのご祝儀は、その差が顕著でした。私の家から大金をもらったことを夫から聞いた義両親は、私に『式代よりもご祝儀代が上回って得したね』と言ってきました。なんでそんなことを言うのか、不信感が芽生えましたが、どうやらお金を何かと多く出す私の両親が気に食わないようでした。
しかしそれと同時に、よい金づるを見つけたとでも思ったのでしょう。結婚式からしばらく経った頃、『式代が浮いたんだから家族でごはんを食べに行こう』と誘われました。誘われたと言っても、お金は私たちが持つことになっていたし、わざわざ高級なお店を指定してきました。義両親の行動に、『先が思いやられる』とうんざりしていると、追いうちをかけるように両親から嫌な連絡が入りました。
なんと、義両親は私の両親に直接連絡をして、『せっかく家族になったんだから助け合いましょう』と、義実家のお風呂のリフォーム代をせびったようです。しかも、言われるままに出してしまったと。
私は、『二度とお金は出さないでほしい』と両親に伝え、夫と義両親にも『実家のお金をあてにしないでほしい』とはっきり伝えました。それから義両親とは疎遠になっていますが、清々しましたね」(40代・女性)
出た、「助け合い」と言っておきながら自分たちだけ助けてもらうパターン! この女性がはっきり断らなかったら、どうなっていたでしょうね。ときには断る勇気も必要なのだと、あらためて実感します。
(文・イラスト:ママテナ編集部)