茨城県旧里美村(常陸太田市)
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、茨城県旧里美村(常陸太田市)を写真とともに紹介する。
Vol.240/茨城県旧里美村(常陸太田市)
旧水府村から細い峠を越えて、旧里美村へやってきた。峠越えの先には果たしてまちがあるのだろうか、とわかっていても不安な気持ちになるけれど、それでもいよいよ景色がひらけてくると、とても感動するのであった。旧里美村は美しい里で「里美村」という名前になっているようにも思うし、市街地を流れている川が「里川」なので、それも掛け合わせているのではないだろうかと思う。
峠を越えて、旧里美村へ
景色が気持ちいい
里美支所の近くに大中神社があった
どっしりとした雰囲気
暮らしを散策しながら
「道の駅さとみ」に愉快な作品たちがいた
里美支所へ向かっている途中、印象的な神社を見つけたので立ち寄ってみた。大中神社といって、山の麓に立ち、背の高い木々に囲まれている。大中神社と書かれたのぼりをよく見てみると、「元九ヶ村総鎮守」という文字も小さく書かれていた。大中神社の公式ホームページを見てみると、元禄時代の旧村だという。9つの村の総鎮守であったということは、当時のその地域の人々にとってはかなり大きな神社だったのではないだろうか。今も静かながらどっしりと構えている昔ながらの社殿にて、参拝させてもらった。
そして、最後に「道の駅さとみ」へ立ち寄ると、「昨年のかかし祭の作品です」と書かれた下に、映画やアニメのキャラクターたちが並んでいた。よく見ると大きな食品サンプルのような蕎麦も並んでいる。自由な明るい雰囲気がそこにはあった。
(仁科勝介)
写真家プロフィール
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247/
配信: STRAIGHT PRESS
関連記事: