スパイス専業メーカーのカネカサンスパイスが「奈良県産朝倉山椒」の取り扱いをスタート

カネカサンスパイスが、昨年発売の「和歌山県有田川ぶどう山椒」に続き「奈良朝倉山椒」の取り扱いをスタート!

Yahoo!ショッピング、楽天市場、Amazonにて、6月12日(水)より発売中だ。

すっきりとした痺れが特徴の品種

「朝倉山椒」とは、1912年、植物学者の牧野富太郎によって、山椒の新品種「アサクラザンショウ」として登録されたのが始まり。代表的な産地としては、兵庫県養父市となるが、棘が無く育てやすいこともあり、奈良県のほかにも西日本の広い地域で栽培されている。緑の美しさと、さわやかな香り、すっきりとした痺れが特徴の品種だ。

「奈良朝倉山椒」の取り扱いにに至った経緯

農家の高齢化の影響により、国内の山椒の収穫量が、2015年の1,099トンから2021年は503トンと激減(※)している危機的状況に際し、同社は、山椒の持続的な生産に貢献するため、有田川ぶどう山椒の若手農家の支援に乗り出した。

この活動が、様々なメディアに取り上げられたこともあり、今回、奈良県五條市で朝倉山椒を栽培している農家より直接問い合わせを受けたことが、奈良県産の朝倉山椒を取り扱うに至った経緯だ。

山椒の課題は、農家の高齢化による収穫量の減少だけでなく、消費者側にも高齢化の課題があると考えている。ちりめん山椒や木の芽和えなど、山椒を使った伝統的な料理が若年層には引き継がれず「若年層の山椒離れ」に繋がっているのではと感じていた。

そのような状況のなか、同社のECにおける山椒購入者の分析では、意外にも40歳代以下の若年層が43%を占めることが分かった。これは同社の山椒商品が、若年層において今までにない魅力がある商品の一つとしてSNSなどで取り上げられたことが要因と考えているという。

このことは、スパイス専業メーカーである同社が、ECやSNSといったデジタル媒体において、国産山椒を使ったクラフトジンなど新たな山椒の魅力を発信していくことで、若年層を含め山椒の消費意欲を喚起する力になれるとの気付きとなった。

今後は、今回問い合わせをしてきた農家だけでなく、国産山椒、さらにはほかの国産スパイスにまで視野を広げて持続可能な生産に貢献することができればと考えているとのことだ。

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