なぜ【一口ちょうだい】は賛否が分かれるのか? 否定派「間接キスみたいで…」どんな相手ならOKか

なぜ【一口ちょうだい】は賛否が分かれるのか? 否定派「間接キスみたいで…」どんな相手ならOKか

 家でアイスを食べているとき、友人とランチやティータイムを楽しんでいるとき、ふいに「一口ちょうだい」と言われて、どうしようか困ってしまった経験がある人はいるでしょうか。インターネット上でもしばしば論争が起こる「一口ちょうだい問題」についてあらためて考えます。

なぜ賛否が分かれるのか?

 何かを食べている相手に対して気軽に「一口ちょうだい」と言う行為について、その賛否は分かれがちです。分け合うことを友情の象徴と考える人もいれば、個々の食事や楽しみを侵害する行為と受け取る人もいます。

 ウェブメディア「kufura」が行った意識調査によると、「一口ちょうだい」と言われることについて21.6%が「嫌だとよく思う」、36.8%が「嫌だとたまに思う」と回答し、過半数となる約58%の人が少なからず嫌悪感を抱いているという結果になりました。

 対して「嫌だと思わない」は、41.6%。隣にいる友人に「一口ちょうだい」と伝えて嫌悪感を“持たれない”可能性は、どちらかといえば低いことになります。

 この論争は食事文化や人間関係などおのおのの琴線に触れる要素を複数はらんでおり、そのため一筋縄ではいかないテーマの一つと言えます。

アリ派の意見

 肯定派の人たちは「一口ちょうだい」を、家族や友人とおいしく楽しい味覚・経験を共有できる機会として捉えられることが多いようです。

 旅行先、商店街などでの食べ歩きの際のスナックやスイーツは特に、一口分を分け合うことで味や食感などを複数試すことができ、その感想を伝え合うことに喜びを感じているのです。

 とはいえ当然、どのような関係の相手から言われたかによっても受け止めは異なります。

 例えばいつも一緒に生活している家族の一人、知り合って数年以上が経過した友人……。このように精神的なつながりや信頼関係の強い相手からの申し出であれば、特にストレスを感じることなく応じられるというのが一般的です。

 また、「一口ちょうだい」に関して寛容的な人の中には、自分自身もよく「一口ちょうだい」という行為をするから、という人も多いようです。同じ価値観同士の間であれば、味見の交換が実現できてウィンウィンと言えそうです。


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