ディーン・フジオカ、芸能活動20周年の節目を迎え「いろんな国でいろんな職業にトライして、ひとえに感謝」<パンドラの果実>

ディーン・フジオカ、芸能活動20周年の節目を迎え「いろんな国でいろんな職業にトライして、ひとえに感謝」<パンドラの果実>

Huluオリジナル「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜」の新作“最新章SP(スペシャル)”が日本テレビ系にて6月16日(日)夜10時30分より放送され、放送後に動画配信サービス・HuluにてSeason3の独占配信もスタートする。本ドラマは2022年4月期に日本テレビ系にてSeason1を放送、その直後にHuluでSeason2を独占配信した、特殊な任務を持つ警察庁 科学犯罪対策室の活躍を描く科学ミステリー。警察官僚・小比類巻祐一(ディーン・フジオカ)と天才科学者・最上友紀子(岸井ゆきの)、ベテラン刑事・長谷部勉(ユースケ・サンタマリア)、そしてSeason2から新たなチームメンバーとして加わった新人捜査官・奥田玲音(吉本実憂)の科学犯罪対策室チームが、厚労省・三枝益生(佐藤隆太)協力の元、様々な怪事件に挑む。このたび、WEBザテレビジョンではディーンにインタビューを実施し、作品への思いや見どころ、身近に感じる科学について語ってもらった。

■科学的でありながら人間の価値観を探る面白さ

――Season3が制作されるお話を聞いた第一印象を教えてください。

思ったより時間がかかったなというのが率直な感想です。このシリーズはコロナ禍に始まったので、いろいろな面で時間がかかったのかもしれません。でも、その分時間をかけてじっくりと準備して頂いて、このドラマの物語がさらにどんな風に展開するのか、楽しみだなと思いました。

――Season3も制作される本ドラマの魅力はどこにあると思われていますか?

この作品が持つ魅力というのは、現実の世界でもテクノロジーが発達すると実際に起こり得そうなことが描かれていて、使い方次第でテクノロジーが光にも闇にもなるところにあると思います。サイエンティフィックなことをテーマとして掲げてるんだけど、意外と人間の価値観を探られるっていうんですかね。何を良しとして何を悪いとするかの線引きだったり、倫理観を問われたりします。ドラマを見てる人においても、自分だったらどうするんだろう、どう理解するべきだろうと問われている気がすると思うんです。そこを楽しんでもらえているからこそ、Season3までこれたのかなって思っています。

――小比類巻役をどのようなキャラクターととらえましたか?

小比類巻は、科学が進歩していくことは希望に繋がると信じていて、根底では光側のキャラクターだと思うんです。ただ、その反面、愛するが故にテクノロジーの技術を使って、 亡くなった妻を冷凍保存して、見方によってはちょっと常軌を逸しているような部分もある。失いたくないという気持ちがそうさせていて、そこが人間臭くて、ある種の魅力があると思います。善と悪の境目のスレスレのところを小比類巻というキャラクターが歩いてる、そんなイメージで演じてます。

――小比類巻に共感できる部分はありますか?

そうですね、前向きに科学の進歩を捉えてるっていうことは、共感できますね。それをどういう風に使うかが問題で、そこはシンパシーを感じません。ただ、自分の人生とどう向き合うかというか、いろんな生き様があって価値観があるとは思います。

■「(クローンがいても)表現活動としてやってることは、自分でやるべき」

――最近、科学的に最先端だなと感じられたことはありますか。

僕はアレルギーがあるから、グルテンフリーを常に追求してしまうんですが、味の進歩に驚いてます。昨今のおいしさやグルテンフリー商品の幅の広さだったりとか、ほとんど困ることないですね。やっぱり加工技術や調理技術は日々進んでるんだなと思いますよね。

――お気に入りの商品などあるのですか?

クロワッサンで美味しいものがありますね。小麦粉以外のものでいろんな成分があると思うんですけど、おそらくその混ぜ方とかも研究されているんでしょうね。

――では、今後科学が進歩してクローンが作られるとしたら、もう1人の自分には何をさせたいですか。

もうひとりの自分に…うーん…。

――逆にもうひとりの自分に仕事をさせておいて、自分は何がしたいかでもいいですけれど。

あぁ、クローンに仕事をさせておいて自分はのんびり休むわけですね、それいいな(笑)。クローンがいたら、みんなそれを求めるんじゃないですか。

――やっぱりディーンさんもお仕事はクローンにさせることを望まれますか?

それは仕事によるかもしれないですね。表現活動としてやってることに関しては、やっぱり自分でやるべきだな、と思います。でも、事務的なことはクローンにお願いしたいですね(笑)。

■「20年の間、いろんな国でいろんな職業にトライして、ひとえに感謝」

――ディーンさんは2004年に芸能活動をスタートされて今年で20周年になると思いますが、振り返って長かったと思われますか?あっという間だったと思われますか?

そうですね、あまり改めて考えることってなかったんですけど、 やはり20という数字は重みがありますね。長くやってたからいいってもんでもないと思うんですけれど、続けられたっていうことのありがたみは感じます。自分がやりたいと思い続けられることも必要だし、それを求められるっていうことも、両方必要ですよね。20年の間、いろんな国でいろんな職業にトライしてきて、うん、もうひとえに感謝感謝って感じですね。

――俳優以外にも歌手や映画プロデューサーなど、幅広く才能を発揮されていますが、活動される上で何か軸とされているものはありますか?

やっぱり“FamBam(ファムバム)”(ディーン自身のファンクラブ)ですかね。一般的にはファンクラブみたいな感じにカテゴライズされるものなのかもしれないですけど、自分はあまりそういうイメージで作ったわけではなくて、フードドライブをするなど、フィランソロピー活動を目的として作りました。途中からファンクラブも兼ねるような形になった感じですね。表現活動やエンターテインメントを続けることにおいて、自分なりにモチベーションに繋がっているなと思います。エンターテインメントはただ自分が楽しいからやっているというだけじゃなく、もちろんそれも原点ではあるんですけれど、やっぱり人の役に立っているかどうか、自分がいることの価値を感じられるかどうかは大きいと思うんです。“FamBam”を続けてきて良かったと思うし、それがあるから自分の活動を肯定できるのだと思います。

――では最後に、Season3の見どころを教えてください。

これまでSeason1、2とやってきて、扱ってるトピックはそのときそのときで違いますが、テクノロジーの発展のスピード感はどんどん早まっていて、リアルタイムで現実の世界で起こっているんじゃないかと感じることがあります。本当にニュースで取り上げられていてビックリするっていうような。その現実とのシンクロ率がSeason3ではますます高まってくるんじゃないかと思います。あとは、オリジナルのキャストに、新しいメンバーの駿河太郎さんや田中みな実さんも加わって、よりキャラクターが濃くて個性が際立つように感じるので、どんな化学反応が起こっているのかも楽しんでもらえると嬉しいですね。

◆取材・文=入江奈々
◆撮影=泉山美代子

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