6月16日【父の日】代表的な贈り物は黄色のバラって知っている? 各国で祝い方もさまざまだった

6月16日【父の日】代表的な贈り物は黄色のバラって知っている? 各国で祝い方もさまざまだった

「父の日」一般的に何を贈る?

 母の日のシンボルとなっているがカーネーションです。これは、母の日を祝う活動を行なったアンナ・ジャービスの母が白いカーネションが好きだったから。そこから、亡くなっているお母さんには白いカーネーションを、存命のお母さんには赤色のカーネーションを贈ることが一般的とされています。

 実は、父の日にもそのようなシンボル的な贈り物があります。父の日の発祥の地であるアメリカでは、一般的に父の日にバラの花を贈ります。1910年に初めての式典が行われた際、ソノラが父親のお墓に白いバラをお供えしたことに由来しています。

 その影響で日本でも父の日にはバラを贈ること多いようですが、日本では「FDC 日本ファーザーズ・デイ委員会」が父の日のカラーを黄色としたため、黄色のバラを贈ることが一般的だとされています。ただ、母の日のカーネーションと比べるとあまり定着していないかもしれません。

こんなに違った、各国で見る「父の日」

 日本同様、アメリカから父の日の習慣が伝わったカナダ、中国、イギリス、フランスなどでは6月の第3日曜日に父の日を行います。世界中を見渡してみると、日にちもお祝いの仕方も全く異なる父の日があります。

 イタリアでは、「サン・ジュゼッぺの日」である3月19日が父の日です。ジュゼッぺはヨセフのことで、イエス・キリストの父親です。サン・ジュゼッぺの日の歴史は古く、14世紀にはイタリア各地でお祝いが行われていました。1871年にはカトリック教会が「サン・ジュゼッペは全ての父親と世界中の教会の守護聖人」と宣言して以来、この日が父の日と見なされるようになったそうです。この日は盛大なお祝いをし、イタリア各地に伝わる伝統菓子を食べます。

 韓国には父の日は存在しませんが、母の日と父の日が一緒になった「両親の日」を5月8日にお祝いします。もとは母の日だったのですが、「父の日がないのはかわいそうだ」という意見があがり、同じ日にお祝いをするようになりました。プレゼントやカードを贈ることも多いのですが、現金やコンサートのチケット、旅行などを贈ることもあります。

 台湾の父の日は8月8日。理由は、その日が「パパ」と読むことができるため。末広がりの8が重なり、縁起が良い日だともされています。日頃は恥ずかしくてお父さんに「ありがとう」を伝えられない人は、「父の日」を利用して感謝の気持ちを伝えてくださいね!

(水浦裕美)

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