子どものころから漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、X(旧Twitter)に投稿されているなかから「夜逃げ屋日記」の39話を紹介するとともに、夜逃げしたあとの依頼者の状況についても伺った。
無事に夜逃げ先のアパートに到着した3人は、さっそく荷ほどきをする。社長は「これから1人でやって行けそう?」と聞くと、車いすのホノカさんは「母が亡くなってからずっと1人で生活して来ましたから、もう慣れっこです」と話す。
すると、社長は宮野にホノカさんと散歩がてら周辺施設を回るように伝える。宮野はホノカさんの車いすを押しながら近所を散歩し、川辺が見えたので少し休憩することに。
宮野は自分が漫画家を目指していることを打ち明けると、驚いた様子のホノカさん。宮野はホノカさんのことを描いてもいいのか聞くと、「描いてもいいけど、図々しい人間っていう描き方はしないでほしいな」と話す。障害者のホノカさんさんは、これまで自分なりに一生懸命生きてきた。
宮野は今まで障害者を弱い人間だと思っていたが、ホノカさんを見ているとかっこいいと思ったようだ。ホノカさんは少し照れ笑いをして、2人はアパートへ戻る。
作業が終わった社長と宮野はワゴンへ乗り、ホノカさんに別れのあいさつをする。ワゴン車が出発すると、ホノカさんは車が見えなくなるまでずっと頭を下げて見送ってくれて、この姿を一生忘れないと思った宮野であった。
――夜逃げしたあと、ホノカさんは元気に暮らしているのでしょうか?
詳細は特定を避けるため話せないんですが、こうやって作品に登場しているということは、詳細を聞きに再度インタビューさせていただいたので、安全な所で今も生きているということです。元気です!
娘のお金を散財し暴力を振るう父と別れ、新たな人生を歩み始めたホノカさん。「夜逃げ屋日記」は第2巻が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現。気になる人はぜひ一度読んでみて!
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
配信: Walkerplus
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